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<新興国eye>ロシア中銀、政策金利を据え置き―早ければ6月会合での利下げ示唆
2019-05-07 09:11:00.0
ロシア中央銀行は4月26日の理事会で、主要政策金利である資金供給のための1週間物入札レポ金利と資金吸収のための1週間物入札預金金利をいずれも現行の7.75%に据え置くことを決めた。
中銀は17年9月会合で4カ月ぶりに利下げを再開。以降、18年3月会合まで5会合連続で利下げしたが、利下げ幅が計1.75ポイントに達したことや、地政学リスクでルーブル安が進行したことから、同4月から同7月まで3会合連続で据え置きに転じた。その後、インフレ上ブレリスクが高まったとして、同9月に利上げ、同12月にも追加利上げを実施したが、19年2月に過去2回(18年9月および12月)の利上げ効果をみたいとして現状維持に転換。これで3会合連続の現状維持となる。
中銀が現状維持を決めた背景には、1月にVAT(付加価値税)増税を実施したにもかかわらず、CPI(消費者物価指数)でみたインフレ率の伸びが依然、緩やかなことがある。この点について、中銀は会合後に発表した声明文で、「3月のインフレ率は前年比5.3%上昇(2月は同5.2%上昇)に伸びが加速したが、4月22日時点で同5.1%上昇と、インフレ率が減速し始めた」とし、「VAT増税の影響(物価上昇効果)はほぼ織り込まれた。現在の消費者物価指数の伸びは中銀予測をやや下回る傾向を示している」と述べ、インフレが「3月にピークを過ぎた」との見方を示した。
また、インフレ見通しに対する上ブレ・下ブレリスクについても、前回3月会合時と同様、「短期のインフレ上ブレリスクは低下した」と指摘した上で、「インフレ率は20年上期(1−6月)に物価目標の4%上昇にまで低下する」との見解を示した。
中銀は3月会合で発表した最新の中期経済予測で、19年12月末時点のインフレ見通しを4.7−5.2%上昇に引き下げ、20年末時点と21年末時点のインフレ見通しをいずれも4.0%上昇としたが、今回の会合では、4.0%上昇の達成時期を20年末から20年上期に前倒しした。
景気見通しについては、3月会合で19年のGDP(国内総生産)伸び率はVAT増税で経済活動が抑制されるため、1.2−1.7%増に減速すると予想したが、今回の会合でもこの見通しを据え置いた。ちなみに18年のGDP伸び率は2.3%増だった。
今後の金融政策の見通しについては、「政策金利を決定する場合、経済予測通りにインフレや経済成長が進むかどうか、また、外部環境の変化による経済見通しに対する(上ブレ・下ブレ)リスク、金融市場の動向を考慮する。もし、経済状況が中期経済予測の標準シナリオ通りに進めば、われわれは19年第2四半期(4−6月)か第3四半期(7−9月)に利下げに転換する可能性を受け入れる」とインフレ鎮静化が予測通り進めば、次回6月会合にでも利下げする可能性を示した。
次回の金融政策決定会合は6月14日に開催される予定。
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