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新興国ニュース

<新興国eye>カンボジア公的債務統計報告書2018―債務状況は問題ないレベル

2019-04-12 10:59:00.0

 3月26日、カンボジア経済財政省は、2018年公的債務統計報告書を公表しました。カンボジア政府の債務状況について詳細な統計により報告しています。

 1993年から2018年末までの累積で見ると、借款契約の総額は、113億9145万ドル(約1兆2531億円)となっています。そのうち、86.9%がインフラ整備に向けたものです。

 国別では、中国が最大で46億2017万ドル(全体の40.6%)、以下、アジア開発銀行26億4583万ドル(23.2%)、日本13億4792万ドル(11.8%)、世界銀行11億4126万ドル(10.0%)、韓国7億6765万ドル(6.7%)など。2018年末の債務残高は、70億2168万ドル(約7724億円)となっています。

 債務持続性分析を見てみると、公的対外債務の現在価値の対GDP比率は21.4%(基準値40%)、同対輸出比率30.4%(同180%)、債務返済比率(債務返済の対輸出比率)1.5%(同15%)、債務返済の対歳入比率5.3%(同18%)と、いずれも健全とされる基準値を大きく下回っており、全く問題ありません。

 ストレステストでも基準値を超えることは全くなく、対外債務については、カンボジアは大変な優等生ということができ、世界銀行・国際通貨基金の判定でも「低リスク国(青信号国)」に分類されています。

【筆者:鈴木博】
1959年東京生まれ。東京大学経済学部卒。1982年から、政府系金融機関の海外経済協力基金(OECF)、国際協力銀行(JBIC)、国際協力機構(JICA)などで、政府開発援助(円借款)業務に長年携わる。07年からカンボジア経済財政省・上席顧問エコノミスト。09年カンボジア政府よりサハメトレイ勲章受章。10年よりカンボジア総合研究所CEO/チーフエコノミストとして、カンボジアと日本企業のWin−Winを目指して経済調査、情報提供など行っている。

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提供:モーニングスター社