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新興国ニュース

<新興国eye>カンボジア政府が「基礎エネルギー計画」を発表

2019-04-05 10:35:00.0

 3月20日、東アジア・ASEAN経済研究センター(ERIA)の支援を受けて、カンボジア政府は鉱工業エネルギー省が作成した「カンボジア基礎エネルギー計画」を発表しました。

 この計画は、「石油」「電力」「再生可能エネルギー」「エネルギー効率と省エネ」「エネルギー安全保障」「エネルギーの見通し」の6章から成っています。

 石油については、自動車の省エネ、石油戦略備蓄の強化、バイオ燃料の活用等を提言しています。電力については、水力発電が乾季に出力が25%しか出せないことなどを課題として、適切な発電構成の維持、送電ロスの削減、電力料金改革の推進等を提言しました。再生可能エネルギーについては、高効率七輪などによる炊事省エネ、バイオマス発電の拡充、太陽光発電の市場活性化等を提言しています。

 電力需要は、10−16年の年率平均で18%増加しており、引き続き大規模な投資を継続することが必要です。計画では、当面中規模水力(70メガワット−120メガワット)やシアヌークビルでの石炭火力の増設によることとなっており、その確実な実施が重要となります。

 この基礎エネルギー計画に沿った中期的・長期的な対策が十分に検討されて実施に結びつくことが期待されます。

【筆者:鈴木博】
1959年東京生まれ。東京大学経済学部卒。1982年から、政府系金融機関の海外経済協力基金(OECF)、国際協力銀行(JBIC)、国際協力機構(JICA)などで、政府開発援助(円借款)業務に長年携わる。07年からカンボジア経済財政省・上席顧問エコノミスト。09年カンボジア政府よりサハメトレイ勲章受章。10年よりカンボジア総合研究所CEO/チーフエコノミストとして、カンボジアと日本企業のWin−Winを目指して経済調査、情報提供など行っている。

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提供:モーニングスター社