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<新興国eye>ロシア中銀、現状維持を決定―年内利下げの可能性示唆
2019-03-25 10:23:00.0
ロシア中央銀行は22日の理事会で、主要政策金利である資金供給のための1週間物入札レポ金利と資金吸収のための1週間物入札預金金利をいずれも現行の7.75%に据え置くことを決めた。
中銀は17年9月会合で4カ月ぶりに利下げを再開。それ以降、18年3月会合まで5会合連続で利下げしたが、利下げ幅が計1.75ポイントに達したことや地政学リスクでルーブル安が進行したことから同4月会合から同7月会合まで3会合連続で据え置きに転じた。しかし、その後、インフレ上ブレリスクが高まったとして、同9月会合で利上げに転換。同12月会合でも追加利上げを実施した。前回2月会合では過去2回の利上げ効果をみたいとして現状維持を決めており、今回は2会合連続の現状維持となる。
中銀が現状維持を決めた背景には、1月にVAT(付加価値税)増税を実施したにもかかわらず、CPI(消費者物価指数)でみたインフレ率の伸びが依然、緩やかなことがある。この点について、会合後に発表した声明文で、「2月のインフレ率は前年比5.2%上昇(1月は同5.0%上昇)、また、3月18日時点のインフレ率は同5.3%上昇となった。このうち、0.6−0.7ポイントの上昇分はVAT増税によるものだが、VATの影響は中銀のレンジ予想の下限近くにとどまっており、2−3月のインフレ率は中銀予想よりやや低い伸びとなった」としている。
今後のVAT増税のインフレへの影響についても、「VAT増税効果の大半はすでに実現されており、今後数カ月、効果が遅れて出てくる可能性はあるものの、短期的にはインフレ上振れリスクは低下している」と指摘している。その上で、今回会合で発表した最新の中期経済予測について、19年12月末時点のインフレ見通しを前回予想時の5.0−5.5%上昇から4.7−5.2%上昇に引き下げた。20年末時点と21年末時点のインフレ見通しはいずれも4.0%上昇としている。
景気見通しについては、前回会合時、19年のGDP(国内総生産)伸び率はVAT増税で経済活動が抑制されるため、1.2−1.7%増に減速すると予想したが、今回発表された経済予測でもこの予想を据え置いた。20年は1.8−2.3%増、21年は2−3%増と予想。ちなみに18年のGDP伸び率は2.3%増だった。
今後の金融政策の見通しについては、「政策金利を決定する場合、経済予測通りにインフレや経済成長が進むかどうか、また、外部環境の変化による経済見通しに対する(上ブレ・下ブレ)リスク、金融市場の動向を考慮する。もし、経済状況が中期経済予測の標準シナリオ通りに進めば、われわれは19年に利下げに転換する可能性を受け入れる」と将来の利下げの可能性に含みを持たせた。
次回の金融政策決定会合は4月26日に開催される予定。
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