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<新興国eye>タイ中銀、政策金利据え置き―全員一致
2019-03-22 10:10:00.0
タイ中央銀行は20日の金融政策委員会で、政策金利である翌日物レポ金利を全員一致で1.75%に据え置くことを決めた。市場の大方の予想通りだった。
中銀は15年4月会合まで2会合連続で利下げしたあと、同6月から据え置きに転じ18年11月会合まで28会合連続で現状維持を決めた。同12月会合で11年以来7年ぶりに利上げに転じたが、前回2月会合で現状維持(4対2の賛成多数)を決定。今回の会合では全員一致による2会合連続の現状維持となった。
中銀は会合後に発表した声明文で、現状維持を決めたことについて、前回会合時と同様、「現在の金融緩和政策スタンスは経済成長の持続に役立ち、物価目標の達成にとっても適切だと判断した」とした。しかし、今回は新たに、「国内外の(経済の)先行き不透明感が強まっていることを考慮し、今後どんな影響が及んでくるか明確に判断するため、現状維持を決めた」との文言を付け加えた。
最新の経済見通しによる景気見通しについては、19年のGDP(国内総生産)伸び率見通しを前回12月予想時点の4%増から3.8%増に下方修正した。20年は3.9%増と予想。
また、インフレ見通しについては、19年の全体指数を1.0%上昇と、前回予想時のまま据え置いた。20年は1.1%上昇とした。値動きが激しいエネルギーや食品を除いたコア指数は19年を従来予想の0.9%上昇から0.8%上昇に引き下げた。20年は0.9%上昇と予想している。
その上で、「19年景気見通しがやや下方修正されたが、タイ経済は内需に支えられ、今後も拡大が続く」との見方を維持した。ただ、景気下ブレリスクとして、今回の会合でも米中貿易摩擦による双方の貿易保護主義政策を指摘。新たに、中国や先進国の景気鈍化見通しを挙げた。インフレの見通しに対するリスクについては、「全体指数もコア指数も下ブレリスクがある」としている。
今後の金融政策の見通しについては前回会合時と同様、「今後、タイ経済は外需の鈍化にもかかわらず拡大が見込まれる。中銀は当分の間、金融緩和的な政策が適切であると判断しており、今後の経済やインフレ、金融安定の動向、それらの先行きに対するリスクを引き続き注視し、適切な金融政策を決める」と述べている。
次回会合は5月8日に開催される予定。
<関連銘柄>
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上場EM債<1566>、上場MSエマ<1681>、アセアン50<2043>
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