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<新興国eye>トルコ中銀、1週間物レポ金利を24%に据え置き―4会合連続
2019-03-07 12:03:00.0
トルコ中央銀行は6日の金融政策決定会合で、インフレが改善の兆しを示しているものの、インフレ上ブレリスクが続いているとして、主要政策金利である1週間物レポ金利を市場の大方の予想通り、現行の24.00%に据え置くことを決めた。
これまで中銀はインフレ抑制と急激なリラ安を阻止するため、18年5月23日に緊急会合を開き、4つの主要政策金利のうち、後期流動性ウィンドウ金利(後期流動性貸出金利)だけを13.50%から16.50%に引き上げ、その5日後の28日には金融政策を簡素化するため、4つの政策金利のうち、1週間物レポ金利を唯一の主要政策金利とした。その上で、同6月会合で17.75%とした。その後も同9月会合で年初来で40%も急落していたリラ安を阻止するため、政策金利を一気に24%に引き上げている。金利据え置きは18年12月会合に続いて4会合連続。
中銀は金融政策決定会合後に発表した声明文で、現状維持を決めたことについて、「最近のインフレ率は輸入物価の動向(リラ高による物価低下)や国内需要の状況(内需の低下)によりやや改善の見通しとなっている」と前回会合時と同様、インフレが減速していることを指摘。ただ、「物価安定に対するリスク(インフレ上ブレリスク)は依然として残っている」と警戒を解かない姿勢を示した上で、「インフレ見通しが顕著に改善するまで引き締め的な政策金利を維持することを決めた」としている。
最近のインフレ指標をみると、トルコ統計局が4日発表した2月CPI(消費者物価指数、03年=100)は前年比19.67%上昇と、前月(1月)の同20.35%上昇や市場予想の20.02%上昇を下回り、伸びが鈍化した。伸び率が20%上昇を下回ったのは18年8月以来半年ぶり。同国のCPIは18年8月時点では同17.9%上昇だったが、同9月に一気に24.5%上昇に伸びが加速。同10月に同25.24%上昇と、ピークに達していた。
市場ではインフレは今後数カ月、減速するとみており、19年12月末時点のCPIの見通しを平均で15.78%上昇(レンジは13.5%上昇−17.6%上昇)と、前回1月予想時点の16.38%上昇(レンジは13.5%上昇−19.8%上昇)から改善方向に上方修正している。
一方、トルコ中銀も1月30日に発表した最新の四半期インフレ報告書で、19年のインフレ見通しを従来予想の15.2%から14.6%へ、0.6ポイント引き下げ、20年末時点では8.2%上昇、21年末で5.4%上昇、中期的には物価目標(5%上昇)で安定すると予想している。
また、中銀は声明文で、景気見通しについて、前回会合時と同様、「最新の経済データをみると、国内経済のリバランス(外需から内需、公需から民需への是正)の傾向が一段と顕著となっている。外需は依然力強さを維持している」としたが、「タイトな金融状況によって国内の経済活動は鈍い動きが続いている」と景気の先行きへの懸念を示した。
今後の金融政策については、前回会合時と同様に、「今後もあらゆる手段を講じ、物価安定の目標を達成していく」とし、さらに、「インフレ期待や企業の価格設定行動、最近の利上げ政策の効果が遅れて出始めることや財政政策を通じた国内経済のリバランスの動向などインフレに影響を及ぼす要因を注視し、必要に応じ、さらなる金融引き締めを行う」とも述べている。
市場では中銀はインフレが急速に減速し始める19年半ばごろまでは現行の金融引き締めのスタンスを維持し利下げはそれ以降になるとみている。
次回の金融政策決定会合は4月25日に開かれる予定。
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提供:モーニングスター社




