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<新興国eye>マレーシア中銀、政策金利維持を決定―市場予想通り
2019-03-06 12:01:00.0
バンク・ネガラ・マレーシア(中銀)は5日の金融政策決定会合で、市場の予想通り、政策金利である翌日物政策金利(OPR)を3.25%に維持することを決めた。
中銀は16年7月会合で景気刺激のため、政策金利を0.25ポイント引き下げたあと、同9月会合から17年11月会合まで8会合連続で据え置いた。金融緩和の程度を調整するため、18年1月会合で利上げを実施したが、同3月会合から再び据え置きに転じている。現状維持は今回で7会合連続。
中銀は会合後に発表した声明文で、インフレ見通しについて、「1月のインフレ率の全体指数は原油価格の低下で前年比0.7%低下、また、コアインフレ率は同1.5%上昇となった」とした上で、「インフレ率は中期的には燃料価格の上限設定など政府の物価対策により低水準が続く。19年のインフレ率の全体指数は前年に比べおおむね安定する」、また、「コアインフレ率も経済活動の着実な拡大で支えられる一方で、需要過多によるインフレ圧力がないため、引き続き(低い水準で)安定する」など、前回1月会合に続きインフレの先行きに楽観的な見方を示した。
景況感については、「18年のGDP(国内総生産)伸び率は4.7%増と、一段と緩やかになった」との認識を示した上で、「19年は引き続き民間支出に支えられ、成長が維持される。安定した雇用市場と企業の生産能力の拡大によって個人消費や設備投資が引き続き拡大する」との見方を示した。景気見通しについては、前回会合時と同様、「経済予測の標準シナリオではマレーシア経済は引き続き安定成長軌道に乗る」との楽観的な見方を示した。ただ、景気見通しに対するリスクについては、「米中貿易摩擦が解消されていないことが景気下ブレリスクとなる」と懸念を示した。
今後の金融政策の見通しについては、前回会合時と同様、「現在の政策金利水準での金融緩和の程度は中銀が意図した政策スタンスと合致している」と今後も金融政策を据え置くことに含みを持たせた。
次回会合は5月7日に開かれる予定。
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