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<新興国eye>ロシア経済発展省、西側陣営の対ロ制裁額が63億ドルに達したと発表
2019-02-20 11:06:00.0
ロシア経済発展省は19日、14年2月に起きた旧ソ連ウクライナ南部のクリミア地方へのロシア軍の侵攻と同半島のロシア併合以降、これまで西側陣営が発動した対ロ制裁の影響額が18年末時点で63億ドル(約6980億円)に達したことを明らかにした。地元のタス通信(電子版)が伝えた。
同省の調査によると、影響額は主に輸入国側によるロシア産品に対する反ダンピング(不当廉売)相殺関税や輸入割当、輸入ライセンス(IL)の発行停止、技術的な輸入障壁、衛生植物検疫措置(SPS)を含む経済制裁措置に基づいて推定している。
制裁額が最大となったのはEU(欧州連合)の24億2000万ドル(制裁措置は25件)で、次いで米国の11億7000万ドル(同9件)となっている。EUと米国だけで制裁額は35億9000万ドルに達し、全体の約6割を占める。紛争相手国ウクライナが3番目に大きく7億7500万ドル(同22件)。これら3カ国・地域の制裁額は全体の約7割となる。制裁措置は全世界62カ国の159件に達している。
また、制裁措置の影響額を産業別でみると、金属製品業界が39億9000万ドルで最も大きく、全体の63%を占める。次いで農業の11億ドル、化学産業の6億4070万ドルとなっている。自動車業界も3億0600万ドルとなっている。
最近でもEUと米国は新たな対ロ制裁を共同で実施する計画を進めており、新たな制裁は18年11月25日に、アゾフ海と黒海を結ぶケルチ海峡(クリミア半島東部)で起きた両国間の紛争に関するもの。この紛争ではウクライナ海軍の艦船3隻が黒海から同海峡を通ってアゾフ海に抜けようとした際、ロシアの軍艦から砲撃され、24人のウクライナ海兵が拿捕され、依然身柄を拘束されている。制裁はこの紛争に関与した個人や企業が対象となる。
EUは今後2カ月以内に制裁措置を発動する見通し。米国もEUと共同で制裁を発動する。制裁措置は24人の解放とロシアによるケルチ海峡の支配が終わらない限り発動されるとしている。
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