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新興国ニュース

<新興国eye>カンボジアから日本への輸出、18年は前年比25.4%増に

2019-02-15 14:00:00.0

 日本の貿易統計によりますと、18年のカンボジアから日本への輸出は1775億円、日本からの輸入は466億円となりました。輸出は17年の1416億円から25.4%の大幅増加、輸入は402億円から16.0%増となりました。

 主要品目別では、カンボジアからの輸出は、衣類1182億円(日本向け輸出の66.6%)、履物231億円(同13.0%)、バッグ類127億円(同7.1%)、電気機器89億円(同5.0%)などとなっています。このうち、衣類は対前年比で24.7%増と好調でした。また、バッグ類は同95.9%増と2倍近く伸びています。これは、米国向けのバッグ類が免税対象となったため、カンボジアにバッグ類の工場進出が増加したためではないかと見られます。また、カンボジアに進出した日系企業が製造する電気機器(特にワイヤーハーネス)も同56.0%増と大幅に増加した点も注目されます。

 カンボジアが日本から輸入している品目では、一般機械(建設用機械やエアコン等)が98億円(日本からの輸入の21.0%)、二輪車、自動車、自転車などの輸送用機器85億円(同18.1%)、肉類64億円(同13.7%)、電気機器61億円(同13.0%)、織物用糸・繊維製品49億円(同10.5%)となっています。このうち最も金額が伸びたのは肉類で、対前年比25.9%増でした。そのほとんどは、中国に再輸出される高級和牛肉と推測されます。

 カンボジアから日本への輸出は好調に推移しています。これまで欧米に偏っていた輸出先を多様化することは、カンボジア経済にとって重要な課題の一つであり、カンボジア政府の努力に加えて、在カンボジアの民間企業の協力も重要なものと見られます。

【筆者:鈴木博】
1959年東京生まれ。東京大学経済学部卒。1982年から、政府系金融機関の海外経済協力基金(OECF)、国際協力銀行(JBIC)、国際協力機構(JICA)などで、政府開発援助(円借款)業務に長年携わる。07年からカンボジア経済財政省・上席顧問エコノミスト。09年カンボジア政府よりサハメトレイ勲章受章。10年よりカンボジア総合研究所CEO/チーフエコノミストとして、カンボジアと日本企業のWin−Winを目指して経済調査、情報提供など行っている。

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提供:モーニングスター社