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<新興国eye>カンボジア、18年も工場開設数が増加
2019-02-08 12:12:00.0
カンボジア工業手工芸省の発表によりますと、18年末の工場数は、新たな工場が178工場開設されたため、1528工場となったとのことです。このうち65%は、縫製品を製造しています。これらの工場で働く労働者数は、97万3130人となりました。売上総額は、対前年比23%増の131億7000万ドル(約1兆4360億円)となりました。このうち、輸出は対前年比17%増の82億7000万ドル(約9010億円)となっています。
経済財政省によりますと、製造業を含む第二次産業がGDP(国内総生産)に占める割合は32.8%に達しています。このうち、縫製品のシェアは減少しつつあり、電気部品等の高付加価値製品のシェアが増加していると指摘しています。
18年は総選挙もあったため、工場進出に影響があるのではないかとの懸念もありましたが、とりあえず大きな影響はなかったものと見られます。しかし、今後は、欧米の特恵関税制度の資格停止等の可能性が取りざたされており、縫製業を含む製造業で、欧米市場を輸出先としている企業の経営状況や、新規投資に影響が出る可能性がある点に留意が必要と見られます。
【筆者:鈴木博】
1959年東京生まれ。東京大学経済学部卒。1982年から、政府系金融機関の海外経済協力基金(OECF)、国際協力銀行(JBIC)、国際協力機構(JICA)などで、政府開発援助(円借款)業務に長年携わる。07年からカンボジア経済財政省・上席顧問エコノミスト。09年カンボジア政府よりサハメトレイ勲章受章。10年よりカンボジア総合研究所CEO/チーフエコノミストとして、カンボジアと日本企業のWin−Winを目指して経済調査、情報提供など行っている。
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提供:モーニングスター社




