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<新興国eye>チェコ中銀、賛成多数で現状維持を決定―2委員が利上げ支持
2019-02-08 11:33:00.0
チェコ国立銀行(中央銀行)は7日の金融政策決定会合で、政策金利の2週間物レポ金利を5対2の賛成多数で現状の1.75%に維持することを決めた。
中銀は18年6月会合で4カ月ぶりに利上げを再開したあと、8月と9月の会合でも小幅利上げを実施。11月会合で18年内4回目、17年8月以降では6回目となる利上げを決めた。しかし、前回12月会合で現状維持に転換。今回の会合でも前回に続き2人の委員が0.25ポイントの小幅利上げを主張したが、5人の委員が現状維持を支持した。これで据え置きは2会合連続となる。
中銀は会合後に発表した声明文で、現状維持を決めたことについて、「最新の経済予測によると、インフレ率は今年初め一時的に伸びが加速するものの、その後、通貨コルナの上昇で輸入物価が押し下げられることや、賃金の上昇ペースが徐々に鈍化することからインフレ圧力が徐々に低下。インフレ率は物価目標の2%上昇にかなり近づく」とし、また、「最新の経済予測の通り、金利(3カ月物プラハ銀行間取引金利、PRIBOR)が全般的に安定している」と指摘。インフレ加速懸念や金利上昇懸念が緩和したことを強調している。
ただ、インフレと金利の見通しについては、「インフレ見通しに対するリスクはやや上ブレリスク、また、金利の見通しもやや上ブレリスクがある」とした。その理由として、「今年1年間、コルナの上昇ペースが鈍化する可能性があり、これはインフレ上ブレリスクになるため」としている。前回の会合では、「最近のインフレ率の低下や原油価格の大幅下落などの外部環境はインフレ下ブレリスクとなる一方で、コルナ安はインフレ上ブレリスクとなるが、両リスクは均衡している」との判断を示していた。
今回の会合で発表された最新の経済予測によると、チェコのGDP(国内総生産)伸び率の見通しは、19年は2.9%増(前回予想は3.3%増)、20年は3.0%増(3.3%増)と、いずれも下方修正された。CPI(消費者物価指数)で見たインフレ率は20年1−3月期が前年比2%上昇(2.1%上昇)、20年4−6月期は1.9%上昇(2%上昇)と、いずれも減速方向に修正された。3カ月物PRIBORでみた金利は19年が2.1%(2.0%)、20年は2.1%(2.3%)と、いずれも2.1%で安定する見通し。一方、コルナの対ユーロ相場の見通しについては、19年が1ユーロ=25コルナ(24.7コルナ)、20年は24.2コルナ(24.2コルナで変わらず)と、19年はコルナ安方向に修正された。
中銀の次回会合は3月28日に開かれる予定。
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提供:モーニングスター社




