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新興国ニュース

<新興国eye>インド準備銀行、市場予想に反し0.25ポイント利下げを決定

2019-02-08 11:29:00.0

 インド準備銀行(RBI)は7日の金融政策決定会合で、流動性調節ファシリティ(LAF)の主要政策金利であるレポ金利(RBIの市中銀行への翌日物貸出金利)を0.25ポイント引き下げ6.25%とすることを全員一致で決めた。市場の大方の予想は現状維持だった。インフレ懸念が後退したことから、景気刺激に重点を移す。

 RBIは17年8月会合で主要政策金利を10カ月ぶりに0.25ポイント引き下げ6.00%としたあと、18年4月会合まで4会合連続で据え置いたが、6月と8月に2会合連続で利上げした。しかし、その後は10月と12月(前回会合)は2会合連続で現状維持を決めていた。今回の利下げは17年8月以来1年半ぶりとなる。

 レポ金利の引き下げに伴い、LAFのリバースレポ金利(市中銀行のRBIへの預金金利)も6%に、また、市中銀行が資金ひっ迫時にRBIから政府債を担保に資金を借りることができる流動性供給スキーム「MSF(マージナル・スタンディング・ファシリティー)」と公定歩合もそれぞれ6.50%にいずれも同率引き下げられた。

 RBIは会合後に発表した声明文で、利下げに関し、「今回の決定は経済成長を支えながらCPI(消費者物価指数)で見たインフレ率の中期の物価目標である4%上昇±2%(2−6%上昇)を達成するというわれわれの目的と合致する」と述べ、前回の会合で使われた「引き締めの金融政策スタンスと調和する」の文言を削除した。

 バイアス(金融政策に対する姿勢)についても前回の会合では5対1の賛成多数で、「調整された引き締め」バイアスを維持し、将来の追加利上げの可能性を示したが、今回の会合では、「中立」バイアスに転換した。中立バイアスはインフレ動向次第で将来の利上げ、または、利下げに含みをもたせるもので、金融政策をオープンにすることを意味する。

 景気見通しについては、RBIはインド中央統計局(CSO)が1月7日に発表した見通しを引用し、18年度(18年4月−19年3月)のGDP伸び率は個人消費の鈍化や純輸出(輸出額−輸入額)の減少により前年度と同率の7.2%増にとどまるとした。また、19年度(19年4月−20年3月)は7.4%増にやや伸びが加速するとしているが、前半は7.2−7.4%増と伸びが弱く、後半に7.5%増に加速するとみている。

 景気の弱さに対し、インフレ率は18年12月CPI(消費者物価指数)が前年比2.2%上昇と、11月の同3.4%上昇から減速し、18カ月ぶりの低い伸びとなった。RBIは前回会合時点で18年度下期(18年10月−19年3月)を前年比2.7−3.2%上昇、19年度上期(19年4−9月)は同3.8−4.2%上昇と、インフレが加速すると予想していたが、実際には18年度第3四半期(10−12月期)のインフレ率が2.6%上昇と、予想を下回ったと指摘。景気刺激のための利下げ環境が整ったとしている。

 次回会合は4月2−4日に開かれる予定。

<関連銘柄>
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提供:モーニングスター社