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<新興国eye>ハンガリー中銀、政策金利据え置き―32会合連続
2019-01-30 11:29:00.0
ハンガリー中央銀行は29日の金融理事会で、主要政策金利である3カ月物固定預金金利を過去最低の0.90%に据え置いた。
中銀は16年3月に9カ月ぶりとなる利下げに踏み切り、それ以降、同5月会合まで3会合連続で利下げを実施したが、同6月会合から据え置きに転じた。今回で32会合連続の現状維持となる。
また、ベース金利(3カ月物固定預金金利)以外の金利ターゲットについても翌日物預金金利はマイナス0.15%、翌日物有担保貸出金利も0.90%、7日物有担保貸出金利も0.90%と、いずれも据え置いた。
中銀は金融政策決定会合後に発表した声明文で、インフレの見通しについて、18年12月の前回会合時と同様、「今後、中銀はコアインフレ率をより重視していく」とした上で、「最近のコアインフレ率は加速傾向が強まる兆しを見せている」とし、コアインフレ率の加速懸念を示した。また、「コアインフレ率は19年初めに3%上昇を超えるが、それ以降、金融政策が波及する一定の期間中は3%上昇に近い水準で推移する」との見通しも据え置いた。
一方、インフレ率の全体指数の見通しについても、「19年1−3月期に伸びが一時的に加速するが、その後は物価目標(3%上昇)を下回る」との見通しを維持した。
18年12月のCPI(消費者物価指数)は燃料物価の下落により前年比2.7%上昇と、前月(11月)の3.1%上昇や10月の同3.8%上昇を下回ったが、中銀が重視するコアインフレ率は12月が2.9%上昇と、前月の2.7%上昇や10月の2.6%上昇から伸びが加速している。
その上で、今後の金融政策について、前回会合時と同様に、「中銀は金融政策を慎重に徐々に正常化する準備を進めている。正常化を始めるのは持続的なインフレ(コアインフレ)の動向次第だ。コアインフレ率は今後数四半期、伸びが加速し続ける可能性が高い。われわれは物価目標を持続安定的に達成するという観点からコアインフレ率を見ていく」とコアインフレの動向次第という条件付きで利上げに含みを持たせた。
景気の見通しについては、「ハンガリー経済は7−9月期GDP(国内総生産)伸び率が前年比4.9%増と、力強い成長を示した。今後数年間も強い内需が経済成長の中心的な役割を果たしていく」とした。ただ、「18年は力強い経済成長を示したが、現在の経済予測の前提条件が変わらなければ、19年から成長は徐々に減速していく」と前回会合時の見通しを据え置いた。
また、中銀は18年末に非伝統的な金融政策手段を終了したのに伴い、「19年1−3月期の流動性を平均残高で少なくとも4000億−6000億フォリント(約1576億−2364億円)と、前期(18年10−12月期)と同じ水準を維持する」とし、その後の流動性の規模については「3月末に見直す」との方針も維持した。
次回の金融政策決定会合は2月26日に開かれる予定。
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提供:モーニングスター社




