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<新興国eye>カンボジアで初の社債上場
2018-12-21 13:39:00.0
12月5日、カンボジアのマイクロファイナンス機関大手のハッタ・カクセカー(HKL)は、カンボジア証券取引所に社債を上場しました。カンボジアとしては、初めての社債発行・上場です。
発行額は1200億リエル(約33億9000万円)、期間3年、年利8.5%となっています。1200億リエルのうち、800億リエル分は、世界銀行グループの国際金融公社(IFC)が保有、ヴァタナック銀行が200億リエル分を購入しました。残りについては、アクティブ・ピープル・マイクロファイナンスなどが購入したとしています。
発行主幹事は、SBIホールディングス<8473>傘下のSBIロイヤル証券でした。ただ、上場したとは言うものの、現時点ではほとんどの債券を機関投資家が保有しており、取引の活発化には時間がかかるものと見られます。
HKLは、16年に三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>の子会社であるタイのアユタヤ銀行に買収されています。社債により調達した資金は、農村向けのマイクロファイナンスの原資とするとしています。
これまで、資金調達手段が限られていたカンボジアの企業にとって、社債は新たな資金調達手段として魅力的なものと見られ、今回の初の社債発行を見て、今後起債を検討する企業が増えてくることが期待されます。
【筆者:鈴木博】
1959年東京生まれ。東京大学経済学部卒。1982年から、政府系金融機関の海外経済協力基金(OECF)、国際協力銀行(JBIC)、国際協力機構(JICA)などで、政府開発援助(円借款)業務に長年携わる。07年からカンボジア経済財政省・上席顧問エコノミスト。09年カンボジア政府よりサハメトレイ勲章受章。10年よりカンボジア総合研究所CEO/チーフエコノミストとして、カンボジアと日本企業のWin−Winを目指して経済調査、情報提供など行っている。
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