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新興国ニュース

<新興国eye>トルコリラ、対ドルで4カ月ぶり高値に急伸―原油安を好感

2018-11-28 12:04:00.0

 トルコ通貨リラの対ドルレートが26日、一時、1ドル=5.22リラと、約1.3%上昇し4カ月ぶり高値を付けた。地元紙デイリー・サバ(電子版)が伝えた。

 この日の外国為替市場で、リラ相場は1ドル=5.28リラ台で取引を開始し、一時5.22リラを付けたあと、5.23−5.24リラの水準で落ち着いた動きとなった。前週の相場はドルが0.11%下落し、5.29リラを下回る水準だった。市場ではリラが急伸したのは最近の原油価格の急落で石油輸入度が高いトルコ経済にプラスに作用したことが背景にあるとみられている。

 トルコリラは米国との外交関係が悪化し緊張がピークに達した8月に1ドル=6.89リラまで急落し、年初来で45%安となっていたが、その後、リラは10月12日に2年間にわたって自宅軟禁されていた米国人牧師のアンドルー・ブランソン氏が解放されて以降、ドルに対し上昇し続けており、26日時点で年初来27%安まで回復した。

 リラ高が進行したのは、米政府が強く要求していたブランソン牧師が解放されたことで、米国の対トルコ経済制裁が解除されるとの思惑が背景にある。10月18日の外為市場では、ポンペオ米国務長官が、ブランソン牧師が釈放されたことで対トルコ制裁を一部解除するという論理はあり得る、と発言したこともリラ買いの支援材料となっている。

 最近では、トルコのベラト・アルバイラク財務相が11月20日の第22回国際ビジネスフォーラム(IBF)で、トルコリラ安の進行について、「10月現在でリラの相場は正常化のプロセスに入った」とし、危機を脱しつつあるとの認識も示した。11月20日現在で、リラは1ドル=5.33リラだった。

 ブランソン牧師は2年前、トルコで起きたエルドアン大統領に対するクーデター未遂事件に関与した疑いで身柄を拘束されていた。これに対し、米国は牧師の解放を要求して8月13日からトルコから輸入する鉄鋼・アルミ製品の関税率をそれぞれ50%と20%と、2倍に引き上げ、16日には新たな制裁措置を講じる意向を明らかにしていた。

<関連銘柄>
 iS新興国<1362>、上場MSエマ<1681>
提供:モーニングスター社