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新興国ニュース

<新興国eye>カンボジア19年度予算案を閣議決定

2018-11-16 12:02:00.0

 10月26日、カンボジア閣僚評議会(議長:フン・セン首相)は、19年度(1−12月)予算案を承認しました。今後、国会での討議の後、11月中に国会でも承認される見込みです。

 19年度予算案では、歳出は前年度比11.4%増の約67億9100万ドル(約7600億円)、歳入は14.0%増の66億9000万ドルとなり、財政赤字は対GDP(国内総生産)比5.4%となる見込みです。

 歳出を各省別に見ると、教育省が9億1541万ドル(6.5%増)と最大でした。公共事業・運輸省は7億4858万ドル(21.1%増)、防衛省6億410万ドル(9.9%増)、内務省4億6285万ドル(11.5%増)、保健省4億5523万ドル(7.5%減)などとなっています。

 歳入面では、税収は好調ですが、経済成長に伴う公共事業の実施等のための資本支出の大半は海外からの譲許的借款に頼っているのが現状です。政府債務は18年9月現在で68億2530万ドルとなり、中国からの借り入れが全体の48.3%を占めています。19年度予算では、約19億4600万ドルの新規借入を予定しています。

 なお、カンボジアはいわゆる「借金漬け」とはなっておらず、債務は健全な範囲にあります。また、外貨準備高も19年末には輸入の6.5カ月分に当たる110億5900万ドルに達するとしています。

【筆者:鈴木博】
1959年東京生まれ。東京大学経済学部卒。1982年から、政府系金融機関の海外経済協力基金(OECF)、国際協力銀行(JBIC)、国際協力機構(JICA)などで、政府開発援助(円借款)業務に長年携わる。07年からカンボジア経済財政省・上席顧問エコノミスト。09年カンボジア政府よりサハメトレイ勲章受章。10年よりカンボジア総合研究所CEO/チーフエコノミストとして、カンボジアと日本企業のWin−Winを目指して経済調査、情報提供など行っている。

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提供:モーニングスター社