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<新興国eye>タイ中銀、賛成多数で政策金利を据え置き―3委員が0.25ポイント利上げ主張
2018-11-15 11:08:00.0
タイ中央銀行は14日の金融政策委員会で、政策金利である翌日物レポ金利を4対3の賛成多数で1.50%のまま維持することを決めた。市場の大方の予想通りだった。
中銀は15年4月会合まで2会合連続で利下げしたあと、同6月から据え置きに転じており、これで28会合連続の現状維持となる。しかし、今回の会合では3委員(前回9月会合では2委員)が景気の過熱感を指摘した上で、利上げの必要性を主張した。
中銀は金融政策決定会合後に発表した声明文で、政策金利を据え置いたことについて、前回会合時と同様に、「現在の金融緩和の政策スタンスは経済成長を持続させ、また、インフレ率の物価目標(1−4%上昇)達成を考慮した場合、適切と判断し、多くの委員が現状維持を支持した」とした。
しかし、声明文では、「3人の委員がタイ経済の成長の勢いはかなり強く、金融緩和を長期にわたって続けていることで、家計や企業が金融環境は当面変わらないと信じ込んでいるとし、金融政策の調整の余地を作るため、また、経済成長が長期にわたって持続するために必要な金融の安定に対するリスクを抑えるため、今回の会合で利上げすべきだと主張した」とも述べており、利上げ支持の勢いが増してきたことを示している。
利上げ支持については、18年の3月と6月、8月の会合で1人の委員が同じ理由で現状維持に反対して0.25ポイントの小幅利上げを主張。前回9月会合では利上げを支持する委員は2人だったが、今回の会合で3人に増えた。
景気見通しについては、「外需の鈍化の兆候が見られるものの、タイ経済は引き続き拡大の勢いを強めている」とした上で、「タイ経済は引き続き拡大するが、米中貿易摩擦による双方の貿易保護主義政策がますます景気下ブレリスクとなり、その悪影響は予想よりも大きくなる可能性がある。また、地政学リスクもある」と外部環境の変動リスクを懸念している。
インフレ見通しについては、前回会合時と同様、「インフレ率は物価目標に向かって従来の予想通りのペースで上昇していく」とした。ただ、コアインフレ率については、(需要拡大によって引き起こされる、いわゆる)デマンドプルのインフレ圧力が徐々に高まっていることを考えると、従来の予想通りのペースで広範囲にわたって上昇していく」とし、前回の「従来の予想よりもゆっくりとした上昇ペースになる」との文言を削除し、インフレ懸念をやや強めた。
その上で、「タイ経済は外需の鈍化や米中貿易摩擦による景気下振れリスクにもかかわらず、拡大基調にある。その一方で、インフレの動向や金融の安定に対するリスクを依然として注視していく必要があり、われわれは金融緩和政策を維持する必要があると判断した」と述べている。ただ、今回の会合でも「現在の金融緩和政策の必要性は徐々に低下していくと思われる」との文言を残した。
次回会合は12月19日に開催される予定。
<関連銘柄>
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