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<新興国eye>国際競争力レポート2018―カンボジアは110位
2018-11-02 09:55:00.0
ダボス会議の主催団体である世界経済フォーラム(本部・スイス)は10月17日、「国際競争力レポート2018」を発表しました。18年度版のレポートでは、第四次産業革命におけるグローバル経済のダイナミクスを完全に捉えるため、これまでとは異なる評価方法となっています。
国際競争力指標4.0の枠組みは、生産性に係る主要な12種類の推進力の評価で構築されています。柱項目は、制度、インフラ、技術成熟度、マクロ経済環境、保険、教育と訓練、製品市場、労働市場、金融制度、市場規模、ビジネスの洗練度、そしてイノベーションに分類されています。更に、これらの項目は、計98の指標から構成されています。
カンボジアは、18年は140カ国中110位と、17年の109位(新評価基準ベース)から順位を下げました。今回から評価基準を変更しているので単純比較はできませんが、旧評価基準では、17年94位、16年89位、15年90位、14年95位、13年は88位、12年85位、11年97位、10年109位でした。
調査対象は、今回は140カ国・地域でした。周辺国は、マレーシア25位(前年23位)、タイ38位(同32位)、インドネシア45位(同36位)、フィリピン56位(同56位)、ベトナム77位(同55位)などとなっています。首位は米国(前年はスイス)で、日本は5位(前年9位)でした。
今回のカンボジアのスコアを主要項目でみると、得点が高いのは、労働市場(65位)、マクロ経済環境(74位)、製品市場(88位)、金融制度(92位)などでした。得点が低いのは、ビジネスの洗練度(128位)、制度(126位)、技術成熟度(121位)などでした。ただ、得点が低い中でも、指標別で見ると、銀行の最低資本金規制(14位)、銀行の不良債権比率(35位)、起業家文化(77位)といった良い評価もありました。
【筆者:鈴木博】
1959年東京生まれ。東京大学経済学部卒。1982年から、政府系金融機関の海外経済協力基金(OECF)、国際協力銀行(JBIC)、国際協力機構(JICA)などで、政府開発援助(円借款)業務に長年携わる。07年からカンボジア経済財政省・上席顧問エコノミスト。09年カンボジア政府よりサハメトレイ勲章受章。10年よりカンボジア総合研究所CEO/チーフエコノミストとして、カンボジアと日本企業のWin−Winを目指して経済調査、情報提供など行っている。
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