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<新興国eye>トルコ中銀、政策金利を据え置き―市場予想通り
2018-10-26 11:19:00.0
トルコ中央銀行は25日の金融政策決定会合で、インフレ加速懸念がある一方で、景気後退の懸念も強まっているとして、主要政策金利である1週間物レポ金利を市場の大方の予想通り、現行の24.00%に据え置くことを決めた。
中銀はインフレ抑制と急激なリラ安を阻止するため、5月23日に緊急会合を開き、4つの主要政策金利のうち、後期流動性ウィンドウ金利(後期流動性貸出金利)だけを13.50%から16.50%に引き上げ、その5日後の28日には金融政策を簡素化するため、4つの政策金利のうち、1週間物レポ金利を唯一の主要政策金利とした上で、6月会合で17.75%とした。その後も前回9月会合では年初来で40%も急落していたリラ安を阻止し、対ドルでリラ高に転換させるため、政策金利を一気に24%に引き上げている。
中銀は金融政策決定会合後に発表した声明文で、現状維持を決めたことについて、「最新の経済データをみると、外需は力強さを維持しているが、一段とタイトとなっている金融状況によって国内の経済活動は鈍い動きが続いている」と景気後退懸念を示した。
半面、インフレ見通しについては、「リラ安による物価上昇がさまざまなセクターに及んでいる。内需の低下はインフレ見通しの悪化を部分的に抑えられるものの、依然として企業の価格設定行動に絡んだインフレ上ブレリスクが続いている」とインフレ懸念を示した。その上で、「現在の金融引き締め政策を維持することを決めた」としいる。
トルコリラは、政府が今月中旬、トルコ国内に2年間にわたって自宅軟禁していた米国人牧師のアンドルー・ブランソン氏を解放して以降、米国によるトルコ経済制裁の解除への期待感でトルコリラがドルに対し上昇している。しかし、それでもリラはまだ年初来30%超の安値水準となっており、リラ安が輸入物価を押し上げインフレを加速させるリスクが続いている。
今後の金融政策について、前回9月会合時と同様に、「今後もあらゆる手段を講じ、物価安定の目標を達成していく。インフレ見通しがかなり改善するまで、金融引き締めの政策スタンスを維持する」とし、さらに、「インフレ期待や企業の価格設定行動、最近の利上げ政策の効果が遅れて出始めることや財政政策を通じた国内経済のリバランス(外需から内需、公需から民需への是正)の動向などインフレに影響を及ぼす要因を注視し、必要に応じて、さらなる金融引き締めを行う」とも述べ、追加利上げに含みを残した。
次回会合は12月13日に開かれる予定。
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iS新興国<1362>、上場MSエマ<1681>
提供:モーニングスター社




