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新興国ニュース

<新興国eye>インドネシア中銀、市場予想通り0.25ポイント利上げを決定―ルピア防衛で

2018-09-28 12:07:00.0

 インドネシア中央銀行(BI)は27日の理事会で、主要政策金利の1週間物リバースレポ金利を0.25ポイント引き上げて5.75%とすることを決めた。市場の予想通りだった。

 また、過剰流動性を吸収するための翌日物預金ファシリティー金利(FASBIレート)も5.00%、翌日物貸出ファシリティー金利も6.50%と、いずれも同率引き上げられた。

 中銀は17年10月会合から18年4月会合まで7会合連続で政策金利を据え置いたが、5月ごろからルピア安が急速に進行したため、ルピア安と国内からの資金流出を阻止するため、5月の定例会合と同30日の臨時会合、6月と8月、そして今回の会合の5回にわたって利上げを実施し、利上げ幅は計1.50ポイントに達した。

 今回の追加利上げは、利上げによってルピア建て資産の価値を高め、ルピア売りを阻止するのが狙い。前日(26日)時点で、ルピアが1ドル=1万4905ルピアと、15年以来約3年ぶりの安値水準となり、ドルに対し年初来で8.97%も下落していた。その一方で、FRB(米連邦準備制度理事会)が26日、予想通り利上げを決めたことから追随利上げした。

 会合後の声明文で、「世界的な金融市場の先行き不透明感が高まったことで、投資家は米国の安全資産にシフトし、その結果、ドル高を招いている。また、新興国市場から資金流出が起こり新興国通貨に対する下落圧力が高まっている」と利上げによる自国通貨ルピア防衛の必要性を指摘している。

 その上で、前回8月会合時と同様に、「利上げ決定はインドネシア国内の金融市場の魅力を維持する努力、また、経常赤字額を許容範囲内に抑制する努力と合致するものだ。これによって世界的な先行き不透明感の増大に対するインドネシア経済の強靭性をさらに強められる」とし、利上げ継続によってルピア建て資産の価値を高め、ルピア売りを阻止したい考えを示した。

 また、「ルピア相場を一段と安定させるため、今回の利上げに加え、ルピアを決済に使う為替フォワード(先渡し)取引であるDNDF(ドメスティック・ノン・デリバラブル・フォワード)取引を導入する」とした。これは金融市場の厚みを増すための新しい措置で、銀行は顧客企業との取引でDNDFを為替変動リスク回避のヘッジ手段として利用できるとしている。

 中銀はルピア相場の安定を目的とする市場介入についても、前回会合とほぼ同様に、「ルピア相場を経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)を反映して安定させるため、外為市場での(ドル売り・ルピア買い)介入政策を実施する。さらに市場メカニズムと金融市場の厚みを増す対策を継続し、ルピア相場の急激な変動の阻止や金融システムへの流動性の適正維持、マクロ経済の安定に対するリスク抑制を目指す」と述べている。

 経常赤字対策については、「輸出を促進し輸入を減らすことで、経常赤字の対GDP(国内総生産)比率を19年時点で約2.5%に引き下げる」とした上で、「今後、国内経済動向、特に経常赤字や為替レート、金融システムの安定、インフレ率を注視していく」と述べている。

 次回の金融政策決定会合は10月22−23日に開かれる予定。

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提供:モーニングスター社