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<新興国eye>前週のロシアRTS指数、ルーブル安とリスク投資回避で3週ぶり反落=BRICs市況
2018-09-10 10:35:00.0
前週(3−7日)のロシア株式市場はRTS指数(ドル建て)の7日終値が8月31日終値比3.82%安の1050.51となり、3週ぶりに反落した。
週明け3日の指数は反落して始まり、週末7日まで5日続落した。
週前半は、ルーブル安となったことに加え、トランプ米大統領がEU(欧州連合)との貿易協議に不快感を示しWTO(世界貿易機関)脱退の可能性を示唆する一方で、9月中旬にも2000億ドル相当の中国からの輸入品に対し追加関税を発動する考えを示し、さらにはカナダとの1回目のNAFTA(北米自由貿易協定)見直し協議が不調に終わったことなど米国絡みの貿易摩擦懸念の高まりでリスク投資を回避する動きが強まった。トルコとアルゼンチンの通貨危機も投資意欲を押し下げた。ただ、米国南部メキシコ湾に大型ハリケーン「ゴードン」が接近したことでブレント原油先物が1バレル=79ドルに上昇したことで下げは限定的となった。
週半ばも、米国絡みの貿易摩擦懸念が払しょくされなかったことに加え、ハリケーン「ゴードン」の勢力が弱まりブレント原油先物が77ドルと値を下げ、指数は売り優勢となった。
週後半は米国の週間石油統計の弱い結果を受け原油先物価格が76ドルに下落し、ルーブル安が進行したこと、さらには、トルコとアルゼンチンの通貨危機懸念が再燃したことや韓国のリセッション(景気後退)懸念など海外情勢の悪化でリスク投資が控えられた。
今週(10−14日)のロシア市場は引き続き原油価格やルーブル相場の動向、米国の対ロ追加制裁、米国絡みの貿易摩擦問題などの地政学的リスクが焦点となる。この他、9日のロシア統一地方選挙や11日の日ロ首脳会談(ウラジオストク)、11−13日の東方経済フォーラム(ウラジオストク)も注目される。相場に影響を与えそうな主な国内経済指標の発表は10日の4−6月期GDP(国内総生産)改定値、11日の7月貿易収支、14日のロシア中銀金融政策決定会合など。また、原油価格に影響を与える12日の米石油協会(API)とOPEC(石油輸出国機構)月報、13日のEIA(米エネルギー情報局)の週間石油在庫統計も注目される。RTS指数は1020−1080のレンジの動きが予想されている。
<関連銘柄>
RTS連動<1324>、iSエマジン<1582>、iS新興国<1362>、WTI原油<1671>、ガス<1689>、原油<1690>、野村原油<1699>、iエネルギー<2024>
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