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<新興国eye>前週のロシアRTS指数、原油高やルーブル回復で4週ぶり反発=BRICs市況
2018-08-27 11:04:00.0
前週(20−24日)のロシア株式市場はRTS指数(ドル建て)の24日終値が前日比1.96%高の1064.46と3日ぶりに急反発し、前週比でも1.11%高となり、4週ぶりに反発した。
週明け20日は指数が反発して始まり、21日も値を上げて続伸。週前半は、前の週末に米英大手信用格付け会社フィッチ・レーティングスがロシアのソブリン格付けを「BBB−」のまま維持し、アウトルックについても格付けを引き上げ方向で見直す可能性がある「ポジティブ」としたこと、さらには米中通商協議の再開で貿易摩擦懸念が後退したことが好感され買い優勢となった。また、ブレント原油先物も米石油掘削機器大手ベーカー・ヒューズが発表した米国内の週間石油掘削リグ本数が変わらなかったことを受けて上昇し、ブレント原油先物が1バレル=72ドルを超えたことも追い風となった。
22日は3日ぶりに反落し、23日も値を下げて続落した。22日は、米財務省が21日に6月の米国へのサイバー攻撃に対する制裁回避と国連の北朝鮮制裁決議に違反したとして、ロシアの3企業と2個人を新たに対ロシア制裁対象に加えたことや、今後も新たな制裁が発動されるとの懸念が強まり、売り優勢となった。23日はロシア中銀が同日から国内の外為市場でドル売り・ルーブル買い介入を実施せず市場の実勢に任せることを決定。これを受け、ルーブルが対ドルで2年4カ月ぶり安値となったことが指数の下落につながった。
週末24日は3日ぶりに急反発した。ブレント原油先物が北海とイランの原油生産が抑制されるとの思惑で76ドル台に急騰したことや、ルーブルがドルに対し急反発したことで指数は買い戻しが強まった。
今週(27−31日)のロシア市場は引き続き原油価格やルーブル相場の動向、米国の対ロ追加制裁、米中貿易摩擦などの地政学リスクが焦点となる。相場に影響を与えそうな主な国内経済指標の発表の予定はない。ただ、原油価格に影響を与える28日の米石油協会(API)と29日のEIA(米エネルギー情報局)の週間石油在庫統計が注目される。RTS指数は1040−1080のレンジの動きが予想される。
<関連銘柄>
RTS連動<1324>、iSエマジン<1582>、iS新興国<1362>、WTI原油<1671>、ガス<1689>、原油<1690>、野村原油<1699>、iエネルギー<2024>
提供:モーニングスター社




