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<新興国eye>前週のブラジル株、大統領選やトルコ経済危機懸念で続落=BRICs市況
2018-08-20 11:02:00.0
前週(13−17日)のブラジル株式市場は17日のボベスパ指数が前日比1.03%安の7万6028.5と3日続落し、週間ベースでも10日終値から0.63%安となり、続落した。
週明け13日の指数は6日ぶりに反発して始まり、14日も値を上げ続伸した。週前半は、トルコリラの急落で新興国市場からの資金流出懸念が強まる中、ブラジルは他の新興国に比べて経済ファンダメンタルズ(基礎的条件)が良好で安定しているとの見方から堅調を維持し、金融大手のブラデスコやイタウ・ウニバンコ、さらには国営石油大手ペトロブラス、鉱山大手ヴァーレがしっかりとなり、相場を下支えした。また、前の週の指数は6%の大幅安だったこともあり、売られていた銘柄に見直し買いが活発化した。
15日は反落し、週末17日まで3日続落した。15日はトルコの通貨や経済情勢をめぐる不安が再燃し、米株市場や他の新興国市場が軟調となったことや、10月のブラジル大統領選挙の告示を間近に控えたこと、さらにはボベスパ指数の先物・オプション取引のSQ(特別清算指数)算出も重なり、ブラジル株に売り圧力が高まった。
16日から17日にかけては大統領選を控える中、最新の世論調査で経済改革を提唱し市場の評価が高い最大野党・社会民主党(PSDB)候補のジェラルド・アルキミン氏(サンパウロ州知事)の支持率が9%と低迷し、反対にルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ元大統領の支援を受けているブラジル労働党(PD)のフェルナンド・ハダド候補(サンパウロ市長)が15%と、トップに躍り出たことで、アルキミン氏が1回目の投票で敗北する可能性が高まったことが嫌気された。
また、ブラジル民主運動党(MDB)のエンリケ・メイレレス候補(元中銀総裁)陣営がブラジル高等選挙裁判所(TSE)にアルキミン氏の大統領候補資格の無効を訴えて裁判を起こしたことで地合いが悪化した。
今週(20−24日)の株式市場は、引き続き原油・鉄鉱石などの国際商品相場、トルコなどの他の新興国市場の動向、大統領選挙や景気の見通しなどが注目される。主な経済指標の発表は20日の中銀経済週報「フォーカス・ブルティン」や23日のジェトゥリオ・バルガス財団(FGV)の8月消費者信頼感指数と8月中旬時点のIPCA(拡大消費者物価指数)など。
<関連銘柄>
ボベスパ<1325>、iSエマジン<1582>、上場MSエマ<1681>、iS新興国<1362>、上場EM債<1566>
提供:モーニングスター社




