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<新興国eye>S&Pとムーディーズ、トルコのソブリン格付け引き下げ
2018-08-20 10:40:00.0
米信用格付け大手のS&Pグローバル・レーティングスとムーディーズ・インベスターズ・サービスは17日、通貨危機に陥っているトルコのソブリン債格付けをすでにジャンク級にある格付けからさらに引き下げた。
S&Pはトルコの外貨建て長期ソブリン債格付けをこれまでの「BBマイナス」から1段階低い「Bプラス」に、また、自国通貨建て長期ソブリン債格付けも「BB」から1段階低い「BBマイナス」に、それぞれ引き下げた。ただ、格付けに対する見通し(アウトルック)は従来通り、「安定的」を維持した。
引き下げ理由について、S&Pは、「トルコリラは今後、急激な変動が見込まれることや、それに伴って厳しい債務返済の調整が必要となることが今後予想されるため」とした。その上で、トルコの経済見通しについて、「リラ安で重債務企業の経営が圧迫され、銀行の外部資金調達リスクが高まる。19年にはリセッション(景気後退)に陥る」としている。
他方、ムーディーズも17日、トルコのソブリン格付け(長期発行体格付け)を「Ba2」から「Ba3」に1段階引き下げた。また、格付けに対する見通し(アウトルック)も「安定的」から将来、引き下げ方向で見直すことになる「ネガティブ」に引き下げた。
引き下げ理由は、「トルコ中銀と市場との認識のずれを防ぐための金融政策の予見性が低下し、中銀の独立性に対する懸念が強まっていること、さらには現在の金融問題の根本原因の解消への取り組みに対する信頼性が欠如している」とした。その上で、「リラ安と資金需給のひっ迫状況を受けて、インフレ率が一段と加速し、成長が抑制される可能性が高い」と予想している。
格下げを受けて、リラは1ドル=6.028リラと、前日のニューヨーク終値5.8246リラから急落した。
<関連銘柄>
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提供:モーニングスター社




