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新興国ニュース

<新興国eye>カンボジアからの18年上半期輸出は好調

2018-08-17 12:02:00.0

 カンボジア商業省によりますと、18年上半期(1〜6月)の縫製品輸出は、前年同期比9.3%増の37億ドル(約4100億円)に達しました。輸出先別ではEU向けが10.7%増の16億ドル(約1780億円)、米国向けが10.7%増の8億5800万ドル(約950億円)、カナダ向けが9.0%増の3億2400万ドル(約360億円)、日本等その他の国々への輸出は10.1%増加し8億5000万ドル(約940億円)となっています。

 一方、日本の財務省発表の18年上半期貿易統計によりますと、カンボジアから日本への輸出は前年同期(668億円)から14.9%増の768億円に達し好調でした。

 主要な輸出品は、衣類(502億円)、履物(110億円)、バッグ類(54億円)、電気機器(29億円)などです。日本への輸出は、特別特恵関税制度で関税免除となっているものが多く、従来からの縫製品に加えて、日系企業のカンボジア工場で生産したものも増えていると見られます。

 カンボジアの日本からの輸入は、前年同期(197億円)から5.6%増の208億円でした。主要輸入品は、一般機械(47億円)、輸送用機器(35億円)、電気機器(27億円)、織物用糸および繊維製品(24億円)、肉類(24億円)でした。

 日系企業がカンボジアに投資して建設した工場で生産されたものは、南部経済回廊を経由して、タイやベトナム等の近隣国に輸出されるケースも多く、日本への輸出増に必ずしも結びついていない状況です。しかし、アジアの国際的サプライチェーンを活用した生産システムに統合されることが、カンボジアの発展にとっては早道であり、引き続き日系企業の投資誘致を進める必要が高いと見られます。

【筆者:鈴木博】
1959年東京生まれ。東京大学経済学部卒。1982年から、政府系金融機関の海外経済協力基金(OECF)、国際協力銀行(JBIC)、国際協力機構(JICA)などで、政府開発援助(円借款)業務に長年携わる。07年からカンボジア経済財政省・上席顧問エコノミスト。09年カンボジア政府よりサハメトレイ勲章受章。10年よりカンボジア総合研究所CEO/チーフエコノミストとして、カンボジアと日本企業のWin−Winを目指して経済調査、情報提供など行っている。

◎当該記事は外部執筆者により作成されたものです。記事は執筆者が信頼できると判断したデータなどにより作成いたしましたが、その正確性などについて保証するものではありません。

提供:モーニングスター社