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<新興国eye>前週のロシアRTS指数、原油・ルーブル安と米国の追加制裁懸念で続落=BRICs市況
2018-08-13 11:07:00.0
前週(6−10日)のロシア株式市場はRTS指数(ドル建て)の10日終値が前日比3.68%安の1056.93と3日続落し、前週比でも7.70%安と大幅に値を下げ続落となった。
週明け6日の指数は反落して始まった。前の週、米上院に対ロ制裁を一段と強化する法案が提出されたことを受けてルーブル安が進行、指数の下げにつながった。
7日は反発。好決算と自社株買いを発表した国営石油大手ロスネフチが連日、過去最高値を更新。ダイヤモンド鉱山会社アルロサも増配決定で買われ指数の上げを主導した他、ブレント原油先物も1バレル=74ドル超と上昇したことも支援材料となった。
8日は反落し、週末10日までは3日続落した。8日、米政府が18年3月に英国で元ロシア人二重スパイとその娘がロシア製神経剤で暗殺されそうになった事件に対し、新たな制裁措置を講じると発表したことや、原油先物価格が72ドルに下落したことが嫌気され一転して売り優勢となった。米上院に提出された対ロ制裁法案はロシア連邦貯蓄銀行(ズベルバンク)や国営金融大手VTB(対外貿易銀行)、ロシア開発対外経済銀行(VEB)などの国営銀行に対し米国の資産凍結や米国での事業活動の禁止が含まれており、これまでより一段と制裁が強化されている。
9日から10日は米国の制裁強化でルーブルが急落し、指数は下げ幅を広げる展開となった。また、中国が23日から米国からの160億ドル相当の輸入品に25%の追加関税を課すと発表したことから米中貿易戦争の激化懸念が強まったことや原油価格が71.4ドルに下落したこともロシア株の重しとなった。
今週(13−17日)のロシア市場は引き続き原油価格やルーブル相場の動向、米国の対ロ追加制裁、米中貿易摩擦、地政学リスクなどが焦点となる。相場に影響を与えそうな主な国内経済指標の発表は15日の7月鉱工業生産や17日の7月小売売上高、7月失業率など。この他、原油価格に影響を与える14日の米石油協会(API)と15日のEIA(米エネルギー情報局)の週間石油在庫統計も注目される。RTS指数は1020−1100のレンジの動きが予想される。
<関連銘柄>
RTS連動<1324>、iSエマジン<1582>、iS新興国<1362>、
WTI原油<1671>、ガス<1689>、原油<1690>、
野村原油<1699>、iエネルギー<2024>
提供:モーニングスター社




