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新興国ニュース

<新興国eye>タイ中銀、賛成多数で政策金利を据え置き―1人の委員が利上げ主張

2018-08-09 09:44:00.0

 タイ中央銀行は8日の金融政策委員会で、政策金利である翌日物レポ金利を6対1の賛成多数で1.50%のまま維持することを決めた。

 中銀は15年4月会合まで2会合連続で利下げしたあと、同6月から据え置きに転じており、これで26会合連続の現状維持となる。前回6月会合に続いて1人の委員が景気の過熱感を指摘した上で、予防的に利上げすることを主張した。

 中銀は金融政策決定会合後に発表した声明文で、政策金利を据え置いたことについて、前回会合時とほぼ同様に、「現在の金融緩和の政策スタンスは経済成長を持続させ、また、インフレ率の物価目標(1−4%上昇)達成を考慮した場合、適切と判断し、多くの委員が現状維持を支持した」とした。一方、「1人の委員がタイ経済の成長の勢いはかなり強く、金融緩和を長期にわたって続ければ、家計や企業が金融環境は当面変わらないと信じ込む可能性がある。金融政策の調整の余地を作るため、今回の会合で利上げすべきと主張した」との記述もあった。利上げについては、18年の3月と6月の会合でも1人の委員が同じ理由で現状維持に反対し、0.25ポイントの小幅利上げを主張している。

 中銀は景気見通しについて、前回と同様に、「タイ経済は引き続き拡大の勢いを強めている」としたが、前回会合時に使われた「今後、従来予想よりも高い伸びを達成する」との文言を削除し、その上で、「今後の経済見通しについてはインフレや内需の動向に加え、依然先行きが不透明な保護貿易政策や観光セクターの予想以上に低い伸びがタイ経済に与える影響を注視しなければならない」と外部リスク要因があることを指摘した。「このため、中銀は金融緩和を維持する必要があると判断した」とも述べている。

 インフレ見通しについては、前回の会合で、物価目標に向かって「予想よりもやや早いペースで上昇していく」としたが、今回の会合では、「予想通りのペースで上昇していく」と修正した。ただ、コアインフレ率は、「デマンドプル型インフレ(需要拡大によって引き起こされるインフレ)圧力が強くないことを考えると、緩やかに上昇する」と前回と同じ文言を使っている。

 次回会合は9月19日に開催される予定。

<関連銘柄>
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 上場EM債<1566>、上場MSエマ<1681>、アセアン50<2043>
提供:モーニングスター社