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<新興国eye>カンボジアのアクレダ銀行、従業員持株会社が証券取引所に上場へ
2018-08-03 12:27:00.0
カンボジアの大手商業銀行であるアクレダ銀行の従業員持株会社(ASA)は、カンボジア証券取引所(CSX)に上場する方向で準備を進めている模様です。ASAは、アクレダ銀行の従業員約1万人で構成する従業員持株会社で、アクレダ銀行の株式の25%を保有しています。
日本では、社内制度としての「従業員持株会」ですが、カンボジアでは会社形態となっています。ASAの資本金は、8960万ドル(約99億円)となっています。なお、アクレダ銀行本体には、三井住友フィナンシャルグループ<8316>の三井住友銀行が18.25%、オリックス<8591>が12.25%出資しています。
カンボジア証券取引所では、ASAは、証券取引所発足前から上場会社と同等の会計・情報公開等を行っているため、上場準備・審査期間は通常よりも短くて済むとして、年内にも上場が可能だろうとの見通しを示しています。
アクレダ証券では、ASAが上場した場合、従業員持株会社に参加しているアクレダ銀行の従業員1万人のほとんどが証券口座を開設するものと見ており、市場参加者が一気に倍増するとの強気の見方をしています。
銀行本体ではなく、従業員持株会社を上場するというのは珍しいかとは思いますが、カンボジアの株式市場活性化には効果があるものとして期待されます。
【筆者:鈴木博】
1959年東京生まれ。東京大学経済学部卒。1982年から、政府系金融機関の海外経済協力基金(OECF)、国際協力銀行(JBIC)、国際協力機構(JICA)などで、政府開発援助(円借款)業務に長年携わる。07年からカンボジア経済財政省・上席顧問エコノミスト。09年カンボジア政府よりサハメトレイ勲章受章。10年よりカンボジア総合研究所CEO/チーフエコノミストとして、カンボジアと日本企業のWin−Winを目指して経済調査、情報提供など行っている。
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