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<新興国eye>チェコ中銀、全員一致で0.25ポイント追加利上げを決定
2018-08-03 11:30:00.0
チェコ国立銀行(中央銀行)は2日の金融政策決定会合で、自国通貨コルナ安による輸入物価の上昇などでインフレ上ブレリスクが高まっているとして、政策金利の2週間物レポ金利を全員一致で0.25ポイント引き上げ1.25%とすることを決めた。市場の大方の予想通りで、中銀はチェコ通貨コルナ安の進行阻止とインフレ抑制を狙って利上げすると予想していた。
中銀は17年8月会合で08年2月以来8年半ぶりに0.20ポイント引き上げ、同11月会合でも0.25ポイントの追加利上げを実施し、同12月の会合で据え置きに転じた。18年2月会合に利上げを再開、その後は5月会合まで2会合連続で据え置いたが、前回6月会合で4カ月ぶりに利上げを再開した。これで利上げは2会合連続となる。
中銀は会合後に発表した声明文で、インフレ見通しについて、「4−6月期のインフレ率は食品や燃料の価格上昇で物価目標の2%上昇を上回っており、CPI(消費者物価指数)の構成要素に経済指標や金融市場関連指標を加えて算出した、いわゆる基調的インフレ率の上ブレ圧力は依然強く、短期的にはさらに伸びが加速する」とインフレ加速懸念を示した。また、「インフレは賃金の強い伸びや最近のコルナ安によって輸入物価の抑制効果が一時的に失われることで加速する」と指摘している。
その上で、「長期の中立金利の水準に向かって政策金利が継続的に上昇していくのは経済予測と合致するものであり、これ(継続的な利上げ)は、著しいインフレ圧力の上昇とコルナ相場が下期に下落する見通しへの対応だ」と述べた。
今後の政策金利の見通しについては、「19年にはコルナ相場が回復することにより、政策金利は落ち着く。20年にはコルナ相場が一段と安定し、政策金利がさらに上昇する余地が生まれる」と中立金利に向かって政策金利が上昇していくとの見方を示している。
また、今回発表された最新の経済予測で、CPI(消費者物価指数)でみたインフレ率の見通しは19年7−9月期が2.1%上昇(前回5月予測は1.8%上昇)、19年10−12月期は2%上昇(同1.9%上昇)と、インフレが加速すると予想している。しかし、それとは対照的に、GDP(国内総生産)見通しは19年が3.4%増(同3.4%増)、20年は3.3%増と、伸びが減速するとみている。
コルナ相場の見通しは19年が1ユーロ=24.6コルナ(同24.4コルナ)と、18年見通しの25.5コルナ(同25コルナ)に比べ、コルナ高となる。20年には24.2コルナと一段とコルナ高になると予想している。
中銀の次回会合は9月26日に開かれる予定。
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提供:モーニングスター社




