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新興国ニュース

<新興国eye>ブラジル中銀、全員一致で政策金利を現状維持―据え置き継続を示唆

2018-08-02 10:31:00.0

 ブラジル中央銀行は1日の金融政策決定委員会で、政策金利(セリック)である翌日物金利誘導目標を現行の6.50%に維持することを全員一致で決めた。市場の予想通りだった。

 中銀は5月会合で、最近の急激なレアル安が輸入物価を押し上げ足元でインフレを加速させるリスクが高まっていることから、それまでの利下げサイクルを中断することが適切との判断を示し金融政策を据え置いており、これで据え置きは前回6月会合に続いて3会合連続となる。据え置くまでは16年10月会合で4年2カ月ぶりに利下げ(0.25ポイント)に転換して以降、利下げサイクルに入り、17年10月会合から18年3月会合まで12会合連続で利下げを実施。16年10月以降の利下げ幅は計6.75ポイントに達していた。

 据え置きを決めた理由について、声明文で、「(5月21日から始まり長期にわたった)トラック運転手による全国ストの影響で運輸セクターの活動が一時的に止まったことで景気指標が悪化したが、その後、景気回復の兆候が見られている」とし、景気の先行き懸念が後退したこと挙げた。その上で、ブラジル経済の今後の見通しについて、「標準予測では経済活動の回復は持続するとしているが、運輸セクターの活動が止まる前よりもさらに一段と緩やかなペースとなる」と予想している。

 また、トラック運転手ストのインフレへの影響については、「6月のインフレ率は運輸セクターの活動停止の影響を受けてかなりの上ブレ圧力が及んだ」としたが、「インフレ上ブレ圧力は一時的なものに終わる。足元のインフレ率は依然、低水準で進んでいる」とし、前回会合時よりも目先のインフレ懸念は後退したとしている。

 ただ、中・長期的には前回会合時と同様、「ブラジル経済の改革や調整の継続期待が裏切られたら中銀の経済予測の標準シナリオに対するリスクは上ブレリスクとなる。新興国経済の先行き見通しが悪化すれば上ブレリスクはさらに高まる。この上ブレリスクは依然として高いままだ」とインフレ懸念を示している。

 また、今回の会合でも、「外部ショック(自国通貨レアル安の進行)が足元のインフレ率をさらに上昇させる効果(二次的効果)を引き起こす可能性があり、それには金融政策で対応することが必要になる。外部ショックはその二次的効果を通じてインフレとインフレ期待に影響を及ぼす可能性がある」と述べ、最近の急激なドル高・レアル安の進行で輸入物価が押し上げられ、目先のインフレを加速させるリスクが高まっていることへの懸念を示した。

 次回会合での金融政策の見通しについては、前回会合時と同様に、「経済予測の標準シナリオやインフレの上ブレ・下ブレ両リスクのバランスを考慮すると、政策金利を現在の水準で維持することが適切だと考えている」とし、据え置き継続を示唆した。

 次回の金融政策決定会合は9月18−19日に開かれる予定。

<関連銘柄>
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提供:モーニングスター社