youtube fund_beginer fund_search fund_look

新興国ニュース

<新興国eye>インド準備銀行、予想通り0.25ポイント追加利上げを決定

2018-08-02 09:37:00.0

 インド準備銀行(RBI)は1日、金融政策決定会合を開き、流動性調節ファシリティー(LAF)の主要政策金利であるレポ金利(RBIの市中銀行への翌日物貸出金利)を6対1の賛成多数で0.25ポイント引き上げて6.50%とすることを決めた。6人の委員のうち、5人が利上げに賛成し、ラビンドラ・ドラキア委員だけが利上げに反対した。一方、市場はインフレの加速傾向が続く場合、8月会合で0.25ポイントの追加利上げを予想していた。

 RBIは17年8月会合で主要政策金利を16年10月以来10カ月ぶりに0.25ポイント利下げし6.00%としたあと、18年4月会合まで4会合連続で据え置いていたが、前回6月会合で利上げに転換。これで利上げは2会合連続となる。

 また、RBIはLAFのリバースレポ金利(市中銀行のRBIへの預金金利)も6.25%へ、市中銀行が資金ひっ迫時にRBIから政府債を担保に資金を借りることができる流動性供給スキーム「MSF(マージナル・スタンディング・ファシリティー)」の金利も6.75%へと、いずれも同率引き上げた。

 RBIは会合後に発表した声明文で、前回会合時と同様に、「今回の利上げ決定は、中立の金融政策スタンスと調和するもので、経済成長を支えながらCPI(消費者物価指数)で見たインフレ率の中期の物価目標である4%上昇±2%(2−6%上昇)を達成するというわれわれの目的と合致する」と述べ、小幅利上げにもかかわらず、金融は引き締めや緩和のどちらでもないとの認識を示した。この中立スタンスはインフレ動向次第で将来の利上げ、または、利下げに含みをもたせるもので、金融政策をオープンにしていることを示す。

 インフレの現状認識について、「6月のCPIは前年比5%上昇と、4月の同4.9%上昇から伸びが加速した」とした上で、今後のインフレ見通しについて、「7−9月期は同4.6%上昇、下期(18年10月−19年3月)は同4.8%上昇、19年4−6月期には同5%上昇となる」とした。また、「政府職員向け住宅手当(HRA)を除いたコアCPIについても、7−9月期は4.4%上昇、下期は4.7−4.8%上昇、19年4−6月期には同5%上昇になる」と予想し、インフレの加速懸念を示した。ただ、18年度(18年4月−19年3月)のインフレ見通し(HRA含む)については、上期(4−9月)の見通しを従来予想通り4.8%−4.9%上昇、下期も4.7%上昇のまま、いずれも据え置いた。

 景気の見通しについては、「経済指標をみると、インド経済は引き続き強い成長を継続するとみられている」としたが、その一方で、「世界的な貿易摩擦の激化でインドの輸出がその悪影響を受けている」と指摘し、先行きに懸念を示した。ただ、18年度のGVA(粗付加価値額)ベースの経済成長率見通しは前回6月予想時点の7.4%増を据え置いた。また、18年度上期は7.5−7.6%増、下期も7.3−7.4%増と、いずれも据え置いている。

 次回会合は10月3−5日に開かれる予定。

<関連銘柄>
 上場インド<1549>、インドNIF<1678>、インドブル<2046>、
 インドベア<2047>、iSエマジン<1582>
提供:モーニングスター社