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<新興国eye>ロシア中銀、政策金利を据え置き―VAT増税控え引き締め状態望ましいと判断
2018-07-30 09:41:00.0
ロシア中央銀行は27日の理事会で、主要政策金利である資金供給のための1週間物入札レポ金利と資金吸収のための1週間物入札預金金利をいずれも現状の7.25%に据え置くことを決めた。市場の大方の予想通りだった。
中銀は17年3月会合で半年ぶりに利下げに踏み切り、同5月会合まで3会合連続で利下げを実施したが、同7月会合で現状維持を決め、インフレの動向やリスクを見極めていた。足元でインフレ下ブレリスク(デフレ圧力)が強まったため、同9月会合で4カ月ぶりに利下げを再開。それ以降、18年3月会合まで5会合連続で利下げを実施したが、利下げ幅が計1.75ポイントに達したことや地政学的リスクでルーブル安が進行したことから4月会合で金利据え置きに転じた。据え置きは前回6月会合に続いてこれで3会合連続となる。
中銀は会合後に発表した声明文で、据え置きを決定したことについて、「インフレのリスクバランスは上ブレリスクになっている」と述べ、利下げの必要性を否定。また、「19年に予定されているVAT(付加価値税)税率の引き上げによって、現在のインフレ率は7月のCPI(消費者物価指数)が前年比2.5−2.6%上昇と、物価目標(4.0%上昇)を下回っているものの、18年末までに3.5−4.0%上昇に加速。19年には一時的に4.0%を超える」とした上で、前回会合時と同様、「予定されている財政措置(VAT増税)のインフレとインフレ期待への影響(インフレ上ブレリスク)を考慮すると、VAT増税の間接的な影響を抑え、インフレ率を(物価目標の)4.0%上昇に近い水準で安定させるためには(現状の)やや緩やかな金融引き締め状態を維持する必要がある」と述べている。
また、「やや緩やかな金融引き締め状態となっている今の金融環境を(緩和でも引き締めでもない)ニュートラルに戻るのは19年になる可能性が高い」と指摘し、当分の間、金融引き締め状況を継続したい考えを示した。
他方、景気見通しについては、中銀は前回会合時と同様、「18年のGDP(国内総生産)伸び率は前回予想と変わらず1.5−2.0%増となる」との見通しを示した。
次回の金融政策決定会合は9月14日に開催される予定。
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