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<新興国eye>トルコ中銀、1週間物レポ金利を据え置き―利上げ予想に反しリラ急落
2018-07-25 11:18:00.0
トルコ中央銀行は24日の金融政策決定会合で、主要政策金利である1週間物レポ金利を現行の17.75%のまま据え置くことを決めた。
市場では、トルコリラ安で輸入物価の上昇が進み6月CPI(消費者物価指数)が前年比15.39%上昇と、14年ぶりの高水準となったことから、インフレ抑制と急激な自国通貨トルコリラの下落阻止を狙って、1.00−1.25ポイントの大幅利上げを決めると予想していた。しかし、予想に反し現状維持となったこと受けて、金融政策発表後、トルコリラはドルに対し、発表前の1ドル=4.7605リラから4.91リラに急落した。
中銀は会合後に発表した声明文で、「最近の急速なインフレ加速は主に食品物価の急激な上昇によるもので、(需要拡大によって引き起こされる、いわゆる)デマンドプルのインフレ圧力は緩やかだ」とし、インフレ加速は一時的に終わる可能性を示した。ただ、「それでも高いインフレ率やインフレ期待は企業の価格設定行動に対するリスクとなる。中銀は長期にわたって金融引き締めを続けることが必要になるかもしれない」と将来の利上げに含みを持たせた。
また、前回6月会合時とほぼ同様に、「今後もあらゆる手段を講じ、物価安定の目標を達成していく。インフレ見通しがかなり改善するまで、金融引き締めの政策スタンスを維持する。インフレ期待や企業の価格設定行動、最近の利上げ政策の効果が遅れて出始めること、また、財政政策を通じた国内経済のリバランス(外需から内需、公需から民需への是正)などインフレ加速リスクを注視し、必要に応じて、さらなる金融引き締めを行う」としている。
これまで、中銀はインフレ抑制と急激なリラ安を阻止するため、5月23日に緊急会合を開き、4つの主要政策金利のうち、後期流動性貸出金利だけを13.50%から一気に3.00ポイント引き上げ16.50%とし、その5日後の28日には金融政策を簡素化するため、4つの政策金利のうち、1週間物レポ金利を6月1日から唯一の主要政策金利とした。その上で、前回会合時に1週間物レポ金利を1.25ポイント引き上げ17.75%としている。
次回会合は9月13日に開かれる予定。
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提供:モーニングスター社




