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<新興国eye>前週の上海総合指数、米中貿易戦争拡大懸念と人民元安で6週続落=BRICs市況
2018-07-02 09:10:00.0
前週(6月25日−29日)の中国株式市場は主要指標となる上海総合指数の29日終値が22日終値比1.5%安の2847.42となり、6週続落した。
週明け25日の指数は売り優勢で、28日まで6日続落した。25日は、中国人民銀行(中銀)が前日に一部銀行の預金準備率を7月5日付で0.50ポイント引き下げると発表したことから、市場に約7000億人民元の流動性が増えるとの観測で買いが先行したが、米財務省が米国企業による中国系企業(中国資本が25%以上を占める企業)の買収を禁止し、技術輸出を阻止する規則を策定したと伝えられたことから米中貿易戦争の拡大懸念が強まり売り優勢に転じた。
26日は米国による対中関税の発動を7月6日に控え、米中貿易戦争拡大懸念でリスク資産投資が回避されたことに加え、人民元が6カ月ぶり安値水準にまで下落したことが売り材料となった。
27日は、前日に米下院が外国企業による対米投資審査を厳格化する法案を圧倒的な賛成多数で可決した他、米上院情報委員会の2委員が中国通信機器大手の中興通訊(ZTE)との和解合意を見直すようトランプ米大統領に要請したことから米中貿易戦争懸念が再燃し、売りが強まった。28日は買いが先行したが、米中貿易戦争懸念で中国経済見通しが不透明になったとして売り優勢に転じた。
週末29日は7日ぶりに反発。米中貿易戦争懸念や人民元安の進行で中国資産に対する信頼感が低下し売りが先行したものの、引けにかけて買い戻しが強まり持ち直す展開となった。
今週(7月2日−6日)の株式市場では引き続き米中貿易戦争などの地政学的リスクや海外市場の動向、景気、人民元相場、コモディティー相場などが注目される。相場に影響を与えそうな主な経済指標の発表の予定は6月財新製造業PMI(購買担当者景気指数)や6月財新サービス業PMIなど。
<関連銘柄>
上証50連動<1309>、上場パンダ<1322>、上場チャイナ<1548>、
H株ブル<1572>、H株ベア<1573>、中国A300<1575>、
南方A50<1576>、iSエマジン<1582>
提供:モーニングスター社




