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<新興国eye>ロシア経済発展省、18年と19年の経済成長率見通しを下方修正
2018-06-29 10:32:00.0
ロシア経済発展省はこのほど政府に提出した最新の経済予測で、同国の18年GDP(国内総生産)伸び率見通しを前回4月予想時点の2.1%増から1.9%増に、19年の見通しも2.2%増から1.4%増に、いずれも下方修正したもようだ。地元プライム通信(電子版)などが28日に政府関係者の話として伝えた。
また、同省は18年1−3月期GDP伸び率の実績値も前年比1.5%増から同1.3%増に下方修正した。一方、4月単月のGDP伸び率は同2.2%増、5月は同2.1%増になったと推定している。
政府関係者によると、最新の経済予測で18年と19年の経済成長率見通しが下方修正されたのは、FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げ継続によって新興国から資金が流出する傾向が強まっていることや、米中貿易摩擦に見られる世界的な貿易戦争の悪影響が及ぶためとしている。特に19年からVAT(付加価値税)増税が始まることから、インフレが加速し家計の可処分所得が圧迫され個人消費が抑制されることも成長鈍化要因になるとしている。
インフレ見通しについては、最新の経済予測では18年は前回4月予想時点の2.8%上昇から2.9−3.1%上昇に引き上げられた。特に19年はVAT税率が18%から20%となるため、インフレ率が1.2ポイント押し上げられ、4.3%上昇に達すると予想している。
また、ロシア経済に影響を与える原油価格(ウラル産原油)の見通しは、18年が1バレル=平均69.3ドル、19年は同63.4ドルと低下し、その後も徐々に低下し24年までに同53.5ドルになると予想している。原油価格の低下に加え、同省は民間と政府の投資を示す総固定資本形成の伸びも鈍化するとみており、18年は前回予想時点の前年比4.8%増から同3.5%増に、19年も同5.6%増から3.1%増に、いずれも下方修正した。
ただ、政府は財政支出を20年から増やす方針で、GDPに占める政府支出の比率を最大6.0%にまで引き上げることにより、21−22年のGDP伸び率は3.0%を超えると予想している。
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