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新興国ニュース

<新興国eye>チェコ中銀、市場予想に反し0.25ポイント利上げを決定

2018-06-28 10:28:00.0

 チェコ国立銀行(中央銀行)は27日の金融政策決定会合で、インフレ上ブレリスクが強まったとして、政策金利の2週間物レポ金利を全員一致で0.25%ポイント引き上げ1.00%とすることを決めた。

 市場では次回8月会合で利上げすると予想されていたので、今回の利上げ決定はサプライズとなった。

 中銀は17年8月会合で08年2月以来8年半ぶりに0.20ポイント引き上げ、同11月会合でも0.25ポイントの再利上げを実施したが、17年12月の会合で政策金利は据え置いた。しかし、18年2月会合で17年8月以降の半年間で3度目となる利上げを実施したものの、その後は3月会合から前回5月会合まで2会合連続で据え置いていた。ただ、前回会合では1人の委員が0.25ポイントの利上げを主張していた。

 中銀は会合後に発表した声明文で、利上げを決めた理由について、足元の5月インフレ率が予測を上回り主に原油や食品の物価上昇で物価目標(2%上昇)を上回ったことや、インフレ見通しの上ブレリスクが急速に高まったことを挙げている。

 声明文では、前回会合時に使われた「18年は物価目標をやや下回り続け、19年は金融政策の時間軸(19年4−6月期から19年7−9月期)の最終期には物価目標の2%上昇にかなり接近する」との文言が削除された。今回の会合では、「インフレ見通しに対するリスクは上ブレリスクだ。インフレ率は18年秋ごろから19年初めにかけて伸びが加速する」とし、早ければ年内にインフレが加速し始めるとの見通しに修正された。

 今後の金融政策の見通しについては、前回の会合では「最新の経済予測では、政策金利は19年、長期的な均衡値(政策金利の長期見通し)に向かって上昇していく」としていたが、今回の会合では、この文言が削除された。新たに、「5月初めに発表した経済予測で示された時期よりも早めに利上げすることが必要、かつ適切だ」とし、その上で、「インフレ率が予測以上に高いことや、主に原油高でインフレ上ブレ圧力が予測よりも強くなっていることは利上げが望ましいことも指し示している」と金融引き締め方向に変わったことを示した。

 5月に発表された最新経済予測では、CPI(消費者物価指数)でみたインフレ率の見通しは19年4−6月期が1.7%上昇(前回予測は1.8%上昇)、19年7−9月期は1.8%上昇(同1.8%上昇)となっていた。

 次回会合は8月2日に開かれる予定。

<関連銘柄>
 iS新興国<1362>、上場EM債<1566>
提供:モーニングスター社