新興国ニュース
<新興国eye>前週のブラジル株、リスク回避姿勢強まり6週続落=BRICs市況
2018-06-25 10:35:00.0
前週(18−22日)のブラジル株式市場は22日のボベスパ指数が前日比0.81%高の7万640.65と反発したが、週間ベースでは15日終値から0.17%安となり、6週続落した。
週明け18日の指数は4日続落して始まった。手掛かり材料難となる中、新興国市場からの資金流出が懸念され売りが優勢となった。中でも金融大手のブラデスコやイタウ・ウニバンコが急落し、国営石油大手ペトロブラスも大幅安となり、指数を下押しした。
19日は5日ぶりに反発し、20日も値を上げ続伸した。19日はトランプ米大統領が中国からの2000億ドル相当の輸入品に10%の関税措置を追加発動すると発表したことから米中貿易戦争懸念が強まり売りが先行。貿易摩擦の影響を受けやすい資源株や輸出関連株が売られる一方で、貿易摩擦の影響を受けにくい金融株が買われ、指数は引け間際でプラス転換した。
20日はブラジル中銀が予想通り政策金利の現状維持を決めたことや、海外株式市場が堅調となったことで買い安心感が広がった。ただ、スイス金融大手UBSがブラジル経済を取り巻く環境がここ最近悪化しているとして、18年末時点のボベスパ指数の見通しを従来予想の8万3000ポイントから7万3000ポイントに下方修正したこともあり、次第に上値は重くなった。
21日は3日ぶりの反落となった。前日までの続伸から上げ一服。トラック運転手ストによるインフレ加速リスクが高まり中銀は利上げに向かうとの懸念に加え、海外株安となったことでリスク投資を回避する動きが強まった。
週末22日は反発した。サッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会でこの日、ブラジル戦が行われため薄商いとなる中、金融株や鉱山大手ヴァーレ、ペトロブラスが買われ、指数の上げを主導した。また、ドルの独歩高による自国通貨安の進行で海外の新興市場が軟調になるという懸念が一服したことも買い材料となった。
今週(25−29日)の株式市場は、引き続きレアル相場や原油・鉄鉱石などの国際商品相場、トラック運転手スト終息後のインフレや景気の見通しなどが注目される。主な経済指標の発表は29日の5月失業率と5月財政収支など。
<関連銘柄>
ボベスパ<1325>、iSエマジン<1582>、上場MSエマ<1681>、iS新興国<1362>、上場EM債<1566>
提供:モーニングスター社




