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<新興国eye>タイ中銀、賛成多数で政策金利を据え置き―1人の委員が利上げ主張
2018-06-21 10:33:00.0
タイ中央銀行は20日の金融政策委員会で、政策金利である翌日物レポ金利を5対1の賛成多数で1.50%のまま維持することを決めた。
中銀は15年4月会合まで2会合連続で利下げしたあと、同6月から据え置きに転じており、これで25会合連続の現状維持となる。前回5月会合では全員一致で現状維持を決めたが、今回は1人の委員が景気の過熱感を指摘した上で、予防的に利上げすることを主張した。
金融政策決定会合後に発表した声明文で、政策金利を据え置いたことについて、前回会合時とほぼ同様に、「現在の金融緩和の政策スタンスは経済成長を持続させ、インフレ率を物価目標(1−4%上昇)に向かって持続的に上昇させていく上で効果が期待されると判断し、多くの委員が現状維持を支持した」とした。ただ、「1人の委員がタイ経済の成長の勢いはかなり強く、金融緩和を長期にわたって続ければ、家計や企業が金融環境は当面変わらないと信じ込む可能性があるとし、金融政策の調整の余地を作るため、今回の会合で利上げすべきと主張した」と述べている。利上げについては、18年3月会合でも1人の委員が同じ理由で現状維持に反対し、0.25ポイントの小幅利上げを主張しており、今回も同様な発言が繰り返された格好だ。
景気見通しについては、「タイ経済は引き続き拡大の勢いを強めており、今後、従来予想よりも高い伸びを達成する」と強気の見通しを示した。その上で、「今後の経済見通しについてはインフレや内需の動向に加え、依然先行きが不透明な保護貿易政策がタイ経済に与える影響を注視しなければならない」と述べ、外部リスク要因があることを指摘した。「このため、われわれは金融緩和を維持する必要があると判断した」とも述べている。
インフレ見通しについては、「インフレ率は物価目標に向かって予想よりもやや早いペースで上昇していくとみられる。ただ、コアインフレ率は、(需要拡大によって引き起こされる、いわゆる)デマンドプルのインフレ圧力が強くないことを考えると、緩やかに上昇する」と予想している。
今回の会合で、中銀は最新の四半期経済予測(6月予測)を発表し、18年のGDP(国内総生産)伸び率の見通しを前回3月予測時点の4.1%増から4.4%増に上方修正した。19年も4.1%増から4.2%増に上方修正した。ちなみに17年は3.9%増だった。また、インフレ率(全体指数は)は、18年の見通しを3月予測時点の1%上昇から1.1%上昇に引き上げた。19年は1.2%上昇のまま据え置いた。17年は0.7%上昇だった。コアインフレ率の見通しについては、18年は0.7%上昇を維持したが、19年は0.8%上昇から0.9%上昇へ引き上げた。17年は0.6%上昇だった。
次回会合は8月8日に開催される予定。
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