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<新興国eye>前週のブラジル株、レアル安、資金流出懸念で5週続落=BRICs市況
2018-06-18 11:08:00.0
前週(11−15日)のブラジル株式市場は15日のボベスパ指数が前日比0.93%安の7万757.73と3日続落し、週間ベースでも8日終値から2.99%安となり、5週続落した。
週明け11日の指数は5日続落して始まった。銀行貸出が資金需要の低迷で伸び悩でいることから外資系証券会社が銀行セクターの持ち高を減らす動きを強め、指数を押し下げた。金融大手ブラデスコの普通株が2.0%安となった他、イタウ・ウニバンコの普通株も2.9%安と急落した。
12日は6日ぶりに反発。世界4位の航空機メーカー、エンブラエルと米航空・宇宙大手ボーイングとの合併交渉が大詰めを迎えたとのニュースを受けエンブラエルが6.12%高と急騰、指数の上げを主導した。
13日は反落し、週末15日まで3日続落した。13日は、FOMC(米連邦公開市場委員会)でFRB(米連邦準備制度理事会)が今年2回目の利上げを決定し、今年の利上げペースを年3回から年4回に加速させる考えを示したことで、新興国からの資金流出懸念が強まり売り優勢となった。
14日はドル高・レアル安の進行で輸入物価の上昇によるインフレ加速とブラジル経済への先行き懸念が強まり売り優勢に。ただ、レアル安で鉱山大手ヴァーレなど輸出企業は増益になるとの思惑で買われた。
週末15日は、リスク回避の売りが続く中、後場に入って銀行セクターが買い戻されたが、指数の構成ウエートが高いペトロブラスとヴァーレの下げがきつくなった。一方、中銀の市場介入でレアル安に歯止めがかかったものの、原油価格が急落したことや米政府が中国からの約500億ドル相当の輸入品に25%の高率関税を導入すると発表したことで米中貿易戦争懸念が強まり、相場は結局マイナス圏で引けた。
今週(18−22日)の株式市場は、引き続きレアル相場や原油・鉄鉱石などの国際商品相場、景気見通し、20日のブラジル中銀の金融政策決定会合などが注目される。主な経済指標の発表は18日のIBC−Br経済活動指数や21日の6月中旬時点のIPCA(拡大消費者物価指数)など。
<関連銘柄>
ボベスパ<1325>、iSエマジン<1582>、上場MSエマ<1681>、iS新興国<1362>、上場EM債<1566>
提供:モーニングスター社




