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<新興国eye>前週のブラジル株、ストによるインフレ加速懸念やリスク回避で4週続落=BRICs市況
2018-06-11 12:32:00.0
前週(4−8日)のブラジル株式市場は8日のボベスパ指数が前日比1.23%安の7万2942.07と4日続落し、週間ベースでも1日終値から5.56%安と大きく値を下げ、4週続落した。
週明け4日の指数は4日続伸して始まった。前の週、ディーゼル油の価格高騰に抗議するトラック運転手による全国ストやブラジル最大の石油産業労組である全国石油労働者連盟(FUP)などの2つの労組によるストを受けて、売りを浴びていた国営石油大手ペトロブラスが買い戻しで急騰した他、スイス金融大手クレディ・スイスが最近の急激なドル高・レアル安で鉄鋼製品が値上げされるとの思惑で、鉄鋼大手CSNの投資判断を「バイ(買い)」に引き上げたことなどが指数の上げを主導した。
5日は反落し、週末8日まで4日続落した。5日はブラジル連邦第5地方裁判所がペトロブラスに対し、傘下のアソシエーテッド・ガス(TAG)の売却禁止命令を言い渡したことでペトロブラスが急落したことや、外国人投資家がドル高と長期金利の上昇を嫌気して銀行株の売りを強めたことが指数の下げにつながった。
6日はトラック運転手による全国ストが収束したものの、しばらく国内経済を鈍化させるとの懸念やストで物価が急加速する可能性があり、中銀はインフレ抑制のため、利上げに向かうとの懸念が強まり売り優勢となった。7日は急速なレアル安の進行で中銀が通貨防衛の利上げに向かうとの思惑でリスク投資を控える動きが強まった。
週末8日は買いが先行したが、為替がドル安・レアル高に振れ、輸出セクターを代表する鉱山大手・ヴァーレ、製紙大手スザノが大きく売られ、指数は一段安となった。
今週(11−15日)の株式市場は、引き続きレアル相場や原油・鉄鉱石などの国際商品相場、景気見通し、FOMC(米連邦公開市場委員会)とECB(欧州中央銀行)理事会などが注目される。主な経済指標の発表は13日のIBC−Br経済活動指数と4月小売売上高など。
<関連銘柄>
ボベスパ<1325>、iSエマジン<1582>、上場MSエマ<1681>、
iS新興国<1362>、上場EM債<1566>
提供:モーニングスター社




