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<新興国eye>前週の上海総合指数、ユニコーン企業上場による流動性懸念で3週続落=BRICs市況
2018-06-11 09:54:00.0
前週(4−8日)の中国株式市場は主要指標となる上海総合指数の8日終値が1日終値比0.26%安の3067.15となり、3週続落した。
週明け4日の指数は反発して始まり、6日まで3日続伸した。4日は政府が前日に、米国が関税導入などの貿易制裁に踏み切れば、これまでの米中間の貿易・経済に関する合意は全て失効するとの声明を発表し、米中貿易協議の先行き懸念が強まる中、消費関連株や不動産株など内需関連銘柄が人気化した。
5日は5月財新サービス業PMI(購買担当者景気指数)が52.9と前月から横ばいだったものの堅調。また、前日に米IT大手アップルが一段高となったことから中国市場でもアップル関連株の浙江水晶光電科技が10%高、深セン市信維通信も9.3%高と買われ、指数の押し上げにつながった。6日は中国南方航空が5.1%高と急騰したことを受け輸送セクターが人気化し、指数の上げを主導した。
7日は4日ぶりに反落し、週末8日も値を下げ続落した。7日はこれまで値を上げていた消費財関連株やヘルスケア株に利益確定売りが広がり上げ一服となった。
週末8日、台湾の電子機器受託生産(EMS)サービス大手フォックスコン・テクノロジー・グループ傘下のユニコーン企業(時価総額10億ドル以上の非上場ベンチャー)である富士康工業互聯網が上場し、値幅制限の上限となる44%高となった。一方、既上場株には市場の流動性が失われるとの懸念が広がり、指数は売り優勢。また、8−9日のG7(先進7カ国)首脳会議で焦点となる米国の鉄鋼・アルミニウム輸入関税問題をめぐる先行き不透明感も相場の重しとなった。
今週(11−15日)の株式市場では引き続き米中貿易摩擦や米朝首脳会談、海外市場の動向、景気、人民元相場、商品相場、FOMC(米連邦公開市場委員会)とECB(欧州中央銀行)理事会などが注目される。相場に影響を与えそうな主な経済指標の発表は11日の5月新車販売台数や14日の5月鉱工業生産と5月小売売上高、1−5月都市部固定資産投資など。
<関連銘柄>
上証50連動<1309>、上場パンダ<1322>、上場チャイナ<1548>、
H株ブル<1572>、H株ベア<1573>、中国A300<1575>、
南方A50<1576>、iSエマジン<1582>
提供:モーニングスター社




