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新興国ニュース

<新興国eye>インド準備銀、0.25ポイント利上げを全員一致で決定

2018-06-07 10:56:00.0

 インド準備銀行(RBI)は6日、金融政策決定会合を開き、流動性調節ファシリティ(LAF)の主要政策金利であるレポ金利(RBIの市中銀行への翌日物貸出金利)を0.25ポイント引き上げて6.25%とすることを決めた。6人の金融政策決定委員の全員が利上げを支持した。

 RBIは17年8月会合で主要政策金利を16年10月以来10カ月ぶりに0.25%ポイント利下げし6.00%としたあと、前回4月会合まで4会合連続で据え置いていた。

 また、RBIはLAFのリバースレポ金利(市中銀行のRBIへの預金金利)も6.00%へ、市中銀行が資金ひっ迫時にRBIから政府債を担保に資金を借りることができる流動性供給スキーム「MSF(マージナル・スタンディング・ファシリティー)」の金利も6.50%へと、同率引き上げた。

 市場では当初、次回8月会合での利上げが見込まれていた。ただ、5月31日に発表された同国の1−3月期GDP(国内総生産)伸び率が前年比7.7%増と、7四半期ぶりの高い伸びとなり、前期の同7.0%増や市場予想の同7.3%増を上回ったことからインフレ懸念が強まったとして、今回会合で利上げするとの見方も広がり、直近の市場予想はほぼ拮抗していた。

 RBIは会合後に発表した声明文で、「今回の利上げ決定は、中立の金融政策スタンスと調和するもので、経済成長を支えながらCPI(消費者物価指数)で見たインフレ率の中期の物価目標である4%上昇±2%(2−6%上昇)を達成するというわれわれの目的と合致する」と述べ、小幅利上げにもかかわらず、金融は引き締めや緩和のどちらでもないとの認識を示した。この中立スタンスはインフレ動向次第で将来の利上げ、または、利下げに含みをもたせるもので、金融政策をオープンにしていることを示す。

 RBIはインフレの現状認識について、4月のCPIは主に政府職員向け住宅手当(HRA)の上昇によって前年比4.60%上昇と、3月の4.28%上昇をから伸びが加速したとした上で、「(値動きの激しい)食品とエネルギーに加え、HRAを除いたコアCPIは4月が前月を0.8ポイント上回る5.3%上昇と、急伸したことはインフレ圧力が強くなってきていることを示す」と述べ、インフレの加速懸念を示した。その上で、RBIは、18年度(18年4月−19年3月)のインフレ見通し(HRA含む)について、上期の見通しを前回4月予想時点の4.7%−5.1%上昇から4.8%−4.9%上昇へ、下期も前回予想時点の4.4%上昇から4.7%上昇へ、いずれも下方修正(悪化方向)した。市場では今後もインフレの加速傾向が続く場合、次回8月会合で0.25ポイントの追加利上げを予想している。

 一方、景気の見通しについては、「インド経済はここ数四半期、回復が持続しており、アウトプット・ギャップ(インフレギャップ)もほとんど解消されている。特に、投資は順調に回復しており、今後、経営破綻し破産法の管理下にある企業セクターも経営再建に向かって動き出す可能性がある」とした上で、18年度のGVA(粗付加価値額)ベースの経済成長率見通しを前回予想時点の7.4%増を据え置いた。ただ、18年度上期(18年4−9月)は7.5−7.6%増と、前回予想時点の7.3−7.4%増から上方修正している。下期は7.3−7.6%増から7.3−7.4%増へと、レンジの下限は据え置いたが、上限をやや引き下げた。

 次回会合は7月31日−8月1日に開かれる予定。

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提供:モーニングスター社