youtube fund_beginer fund_search fund_look

新興国ニュース

<新興国eye>トルコ中銀、7日の会合で利上げ濃厚に

2018-06-06 10:54:00.0

 トルコ統計局が4日発表した5月CPI(消費者物価指数)が前年比12.15%上昇と4月の同10.85%上昇から伸びが急加速し、リラ安となったことを受け、トルコ中銀は7日の金融政策決定会合で0.50−1.00ポイントの利上げを実施するとの観測が強まっている。

 値動きが激しいエネルギーと食品を除いたコアCPIも4月の前年比12.24%上昇から同12.64%上昇に加速した。前月比でも1.62%上昇と、市場予想の同1.45%上昇を上回った。

 1−4月のCPIは前年比10%台の上昇率で推移していたが、最近の急速なリラ安の進行で輸入物価が押し上げられ、全体のインフレ率も加速している。過去12カ月間の移動平均でもCPIは前年比11.1%上昇となっている。

 5月CPIのうち、最も高い伸びとなったのは輸送セクターで前年比20.02%上昇、次いで、その他製品・サービスが同15.38%上昇、衣料品・靴は同11.23%上昇、食品・清涼飲料水も同11%上昇となっている。

 また、地元紙ヒュリエトなどによると、メーメット・シムシェキ副首相(経済担当)は5月CPIが加速したことについて、「(前年同期のインフレ率が低かったため高めの数値が出る)いわゆるベース効果もあるが、為替相場(リラ安)や原油高が主な要因だ」と指摘。その上で、「金融と財政の政策協調を強化し、下期にはインフレ率を減速させていく。(6月24日の)大統領・議会選挙後に構造改革と(金融市場の安定確保と銀行の厳しい監視を行う)マクロプルーデンス政策を一段と強化する」と述べている。

 リラが急激に下落し過去最安値を更新していることから、中銀は5月23日の臨時会合で、通貨防衛のため、政策金利(後期流動性貸出金利)を3.00ポイント引き上げ16.50%としたが、市場では5月CPIが急加速し、今後もインフレが加速する懸念があることから、7日の会合で0.50−1.00ポイントの再利上げは避けられないとみている。しかし、一部では5月23日の臨時会合での利上げ後、リラ高となったことから利上げを見送るとの見方もある。5月CPI発表後、リラは1日の1ドル=4.6563リラから発表後は6.4リラを割り込み下落した。

<関連銘柄>
iS新興国<1362>、上場MSエマ<1681>
提供:モーニングスター社