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<新興国eye>前週の上海総合指数、イタリア政局混乱や貿易戦争懸念で続落=BRICs市況
2018-06-04 09:08:00.0
前週(5月28日−6月1日)の中国株式市場は主要指標となる上海総合指数の6月1日終値が5月25日終値比2.1%安の3075.14となり、続落した。
週明け5月28日の指数は売り優勢で、30日まで6日続落した。28日は鉄鋼大手モンゴリア・バオトゥ・スチール・ユニオン(包頭鋼鉄)やタイヤホイール大手の広東ディセンティ・オートパーツなど3社が9%近く急落し、指数の下げを主導した。29日は中国国儲能源化工集団が3億5000万ドル相当の社債の償還が不履行となったことから信用リスク懸念が広がり売り優勢となった。
30日はイタリアのマッタレッラ大統領が3月総選挙で過半数の議席を獲得した五つ星運動とリーガ(同盟、旧・北部同盟)の連立与党による政権樹立を拒否したことで政局不安が強まり、投資家がリスク資産を減らす動きを活発化させたほか、米政府が29日に中国からの輸入品に500億ドル相当の関税をかける方針は変えていないとの声明を発表したことで米中貿易戦争懸念が再燃したことなどから、指数は一段安となった。
31日は7営業日ぶりに反発。5月製造業PMI(購買担当者景気指数)が堅調となったことや、翌1日から中国本土株(A株)の一部が新興国の株式市場の値動きを追うMSCIエマージング・マーケット指数に採用され数百億ドルの資金が株式市場に流入することへの期待感が支援材料となった。
6月相場入りした週末1日は反落。イタリアのマッタレッラ大統領が当初の予定通り連立与党のジュセッペ・コンテ氏を新首相に指名したことで政治混乱が収束したが、トランプ米大統領が1日からEU(欧州連合)やカナダ、メキシコに鉄鋼・アルミニウム輸入制限の適用を開始すると発表したことから世界的な貿易戦争懸念が広がり地合いが悪化した。
今週(4−8日)の株式市場では引き続き米中貿易摩擦や米朝首脳会談、海外株式市場の動向、景気、人民元相場、コモディティー相場の動きが注目される。相場に影響を与えそうな主な経済指標の発表は5日の5月財新サービス業PMIや8日の5月貿易収支、9日の5月CPI(消費者物価指数)など。
<関連銘柄>
上証50連動<1309>、上場パンダ<1322>、上場チャイナ<1548>、
H株ブル<1572>、H株ベア<1573>、中国A300<1575>、
南方A50<1576>、iSエマジン<1582>
提供:モーニングスター社




