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新興国ニュース

<新興国eye>ブラジル石油産業労働者、72時間ストに突入

2018-06-01 10:27:00.0

 ブラジル最大の石油産業労組である全国石油労働者連盟(FUP)などの2つの労組が5月30日からディーゼル油などの燃料油の価格引き下げと国営石油大手ペトロブラスのペドロ・パレンテ総裁の辞任を要求して、全国で一斉に72時間ストを開始した。米経済専門チャンネルCNBC(電子版)などが伝えた。

 ブラジル法務局(AGU)とペトロブラスは5月29日、高等労働裁判所にスト中止の仮処分決定を求める訴訟を起こし、裁判所もストは違法との判断を言い渡したが、それでもストが強行された。FUPによると、ストは全国6州にある石油精製所で実施されているが、ペトロブラスでは臨時職員が出勤して操業を継続しているという。

 ブラジルでは5月21日からディーゼル油の価格高騰に抗議するトラック運転車による幹線道路封鎖などの全国ストが10日間続き、ようやく収束に向かっているものの、都市交通の麻痺や航空会社の相次ぐ欠航、物流にも甚大な影響を与えただけに、今回の石油産業界のストはペトロブラスだけでなく、ブラジル経済にも追い打ちをかけることが懸念されている。

 ブラジル地理統計資料院(IBGE)は5月30日、ブラジル1−3月期GDP(国内総生産)を発表。農業が堅調となったことから前期比0.4%増と、前期(17年10−12月期)の同0.2%増を上回り、5四半期連続でプラス成長となり、市場予想の同0.3%増を上回ったものの、地元経済紙バロール・エコノミコ(5月30日付)は、トラック運転手によるストの影響が今後、消費者物価の上昇を始め、さまざまな経済セクターにも波及するとIBGEが予想していると伝えた。生産に必要な部品や原材料が輸送できず在庫不足となって生産が停止し、家畜用飼料や生鮮食品も輸送できないなどの深刻な悪影響が及んでいる。

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提供:モーニングスター社