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新興国ニュース

<新興国eye>トルコ中銀、リラ下落阻止狙い外貨建て預金準備率下げ22億ドル供給へ

2018-05-09 10:17:00.0

 トルコ中銀は7日、自国通貨リラの下落を阻止するため、市中銀行が中銀に預ける外国通貨建ての預金準備率を従来の55%から45%に引き下げたことを明らかにした。これによって中銀は金融システムに約22億ドル(約2400億円)の流動性資金を供給することが可能になるとしている。

 前週末4日時点で、トルコリラは1ドル=4.2901ドルと週間で5%も急落し、4月11日に記録した4.1944リラの過去最安値をあっさりと更新した。リラは年初来で対ドルで11%安となっている。17年の平均レートは3.65リラ、16年の同3.02リラと比べてもいかにリラが対ドルで急落しているかが分かる。

 リラ急落の背景には3日に発表された同国の4月CPI(消費者物価指数)が前年比10.85%上昇(3月は同10.23%上昇)と加速し、インフレ率が一段と高水準になったことがある。インフレ期待も依然強く、経常赤字も高水準(2月は前年比60%増の41億5200万ドルの経常赤字)となっているなど、同国のマクロ経済の悪化していることから投資家はリラ売りを強めているのが実情。また、リラ安で輸入物価が加速しインフレの悪化を生むという悪循環が続いている。

 このため、中銀はインフレ抑制と通貨防衛のため、4月25日の金融政策決定会合で、4つの主要政策金利のうち、後期流動性ウィンドウ金利(後期流動性貸出金利)だけを12.75%から13.50%へと、0.75%ポイント引き上げ、一段の金融引き締めに向かった。しかし、トルコの大統領選と国会総選挙が6月24日に実施されるため、市場では中銀がリラ防衛のために一段の利上げを実施するのは難しく低金利を維持せざるを得ない状況にあるとみている。

 今回の中銀の外国通貨建ての預金準備率の引き下げにより、今後は市場に22億ドルが供給される一方で、市場から64億リラ(15億ドル)が吸収されることになる。

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提供:モーニングスター社