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<新興国eye>チェコ中銀、賛成多数で政策金利を据え置き―1人の委員が利上げ主張
2018-05-07 10:09:00.0
チェコ国立銀行(中央銀行)は3日の金融政策決定会合で、政策金利の2週間物レポ金利を賛成多数で現状の0.75%のまま維持することを決めた。
中銀は17年8月会合で08年2月以来8年半ぶりに0.20ポイント引き上げ、同11月会合でも0.25ポイントの再利上げを実施。17年12月の会合で政策金利は据え置いたが、18年2月会合では17年8月以降の半年間で3度目となる利上げを実施した。前回3月会合で政策金利を据え置き、今回は2会合連続の現状維持となるが、全員一致で決まった前回と違い、今回は1人の委員が0.25ポイントの利上げを主張した。
中銀は会合後に発表した声明文で、現状維持を決めたことについて、「今回、新たに発表された最新の経済予測に基づいて金融政策が決定された」とした上で、「インフレ率は今年、物価目標(2%上昇)をやや下回り続ける」と目先のインフレ加速懸念が後退したことを指摘した。しかし、今後のインフレ見通しについては、「19年は自国通貨コルナの上昇ペースが緩やかになり、その結果、輸入物価が再び上昇し始める。インフレ率は金融政策の時間軸(19年4−9月期)の最終期には物価目標の2%上昇にかなり接近する」とし、インフレが加速する見通しを示した。
金融政策の見通しについては、中銀は前回の会合で、早ければ年末にも再利上げの可能性を示唆していたが、今回は、「最新の経済予測では、政策金利は19年、長期的な均衡値(政策金利の長期見通し)に向かって上昇していく」とし、利上げ再開は19年になるとの見通しを示している。
今回発表された最新の経済予測によると、CPI(消費者物価指数)でみたインフレ率の見通しは19年4−6月期が1.7%上昇(前回予測は1.8%上昇)、19年7−9月期は1.8%上昇(同1.8%上昇)となっている。景気見通しは18年のGDP(国内総生産)伸び率が3.9%増(同3.6%増)、19年は3.4%増(同3.2%増)といずれも上方修正された。3カ月物PRIBOR(プラハ銀行間取引金利)の見通しは18年が0.9%(同0.9%)、19年は1.6%(同1.7%)、また、コルナの対ユーロ相場の見通しは18年が1ユーロ=25コルナ(同24.9)、19年は24.4コルナ(同24.5コルナ)となっている。
中銀の次回会合は6月27日に開かれる予定。
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提供:モーニングスター社




