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<新興国eye>トルコ中銀、後期流動性貸出金利を0.75ポイント引き上げ―追加利上げ示唆
2018-04-26 11:22:00.0
トルコ中央銀行は25日の金融政策決定会合で、4つの主要政策金利のうち、後期流動性貸出金利を12.75%から13.50%へと0.75ポイント引き上げ、一段の金融引き締めに向かった。市場予想の中央値は13.25%(0.50ポイント利上げ)だった。他の3つの政策金利については、1週間物レポ金利は8.00%、金利誘導レンジの上限となる翌日物貸出金利も9.25%、下限の翌日物借入金利も7.25%と、いずれも据え置きで高めの金利水準を維持した。
中銀は17年12月の会合で後期流動性貸出金利を0.50ポイント引き上げ12.75%としたあと、4つの政策金利を前回3月会合まで2会合連続で据え置いていた。
中銀は会合後に発表した声明文で、金融引き締めスタンスを強めたことについて、「現在のインフレ率とインフレ期待は高水準にあり、引き続きインフレ上ブレリスクとなっている。輸入物価の加速はこうしたリスクを一段と強めている。従って中銀は物価安定のため、徐々にゆっくりとした(measured)金融引き締めに向かうことを決めた」と述べた。
トルコ国内では、自国通貨トルコリラがドルやユーロなどの主要通貨に対し急激な下落が続いており、輸入物価が押し上げられインフレ上ブレ懸念が強まっている。リラ急落の背景には同国のインフレ率が高水準(3月CPIは前年比10.23%上昇)でインフレ期待も強く、経常赤字も高水準(2月は前年比60%悪化の41億5200万ドルの経常赤字)となっているなど、同国のマクロ経済が悪化していることから投資家はリラ売りを強めているのが実情。このため、市場の一部ではトルコリラの下落を阻止するには、後期流動性貸出金利を1.00ポイント引き上げ13.75%とする必要があるとの見方も出ていた。
今後の金融政策の見通しについては、前回会合時と同様に、「金融引き締めの政策スタンスはインフレ見通しがかなり改善し、物価目標と一致するまで断固として維持される」とした上で、「インフレ期待やインフレに影響を及ぼす要因を注視していく。もし必要があれば、一段の金融引き締めを実施する」とし、追加利上げに含みを持たせた。
次回会合は6月7日に開かれる予定。
<関連銘柄>
iS新興国<1362>、上場MSエマ<1681>
提供:モーニングスター社




