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新興国ニュース

<新興国eye>カンボジア鉄道北線、タイ国境接続部で営業開始

2018-04-20 11:23:00.0

 4月4日、カンボジア鉄道北線のタイ国境接続部のポイペト―シソポン間の改修が完工し、旅客列車の運行が開始されました。

 国境のポイペトからシソポンまでは約48キロメートル。同区間にはポイペト、コブ、ソフィー、サラサムロン、テクトラ、シソポンの6駅があります。旅客列車は1日当たり3往復で、この区間を約1時間15分で結びます。ポイペト発は、7:00、10:30、14:15、シソポン発は、8:45、12:15、16:00です。7月までは、運賃無料とのことです。写真を見ると、客車1両、荷物車1両をディーゼル機関車で牽引しています。

 鉄道北線は、プノンペンと、タイ国境のポイペトを結んでおり、ポイペトから国境を越えてタイ国鉄と連結しています。フランスにより1929年から建設されたものです。1970年代以降の内戦での損傷が激しく、2010年からアジア開発銀行等の支援を受けてリハビリ工事を行いましたが、途中で資金不足となり、政府予算で細々と改修工事が行われてきました。

 カンボジア政府は、本年中にも残り部分の工事を終わらせ、全線開通を目指すとしています。ただ、多額の予算が必要な橋梁の本格的改修等を実施するのは困難と見られ、安全で快適な鉄道として本格的に営業するまでには、まだ時間を要するものと見られます。

【筆者:鈴木博】
1959年東京生まれ。東京大学経済学部卒。1982年から、政府系金融機関の海外経済協力基金(OECF)、国際協力銀行(JBIC)、国際協力機構(JICA)などで、政府開発援助(円借款)業務に長年携わる。07年からカンボジア経済財政省・上席顧問エコノミスト。09年カンボジア政府よりサハメトレイ勲章受章。10年よりカンボジア総合研究所CEO/チーフエコノミストとして、カンボジアと日本企業のWin−Winを目指して経済調査、情報提供など行っている。

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提供:モーニングスター社