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新興国ニュース

<新興国eye>インド準備銀、賛成多数で政策金利を据え置き―1人の委員が利上げ主張

2018-04-06 10:39:00.0

 インド準備銀行(RBI)は5日、金融政策決定会合を開き、流動性調節ファシリティー(LAF)の主要政策金利であるレポ金利(RBIの市中銀行への翌日物貸出金利)を5対1の賛成多数で現行の6.00%のまま維持することを決めた。6人の金融政策決定委員のうち、1名だけが現状維持に反対し、前回2月会合に続いて再度0.25ポイントの利上げを主張した。

 また、RBIはLAFのリバースレポ金利(市中銀行のRBIへの預金金利)も現状通り5.75%、市中銀行が資金ひっ迫時にRBIから政府債を担保に資金を借りることができる流動性供給スキーム「MSF(マージナル・スタンディング・ファシリティー)」の金利も6.25%のまま据え置いた。

 金融政策の据え置きは前回会合に続いてこれで4会合連続となる。RBIは17年8月会合で主要政策金利を16年10月以来10カ月ぶりに0.25ポイント利下げし6.00%としている。

 現状維持は市場の予想通りだった。市場では景気刺激の利下げ期待が根強いが、2月のCPI(消費者物価指数)が前年比4.4%上昇と、1月の5.1%上昇から伸びが鈍化したものの、値動きの激しい食品とエネルギーを除いた2月のコアCPIは5.2%上昇と、5カ月連続で変わらず、依然としてRBIの物価目標(4%上昇±2%)の中心値を上回り高めの水準となっていることから利下げ観測は後退していた。RBIは会合後に発表した声明文で、前回会合時と同様、「われわれは引き続きインフレ率をほぼ4%上昇に長く維持することにコミットする」としている。

 政策金利の現状維持を決めたことについて、前回会合時と同様、「現状維持の決定は中立の金融政策スタンスと調和するもので、経済成長を支えながら中期の物価目標を達成するというわれわれの目的と合致する」と述べ、金融政策を据え置くことで中立の金融政策スタンスを維持する考えを示した。中立スタンスはインフレ動向次第で将来の利上げ、または利下げに含みをもたせるもので、金融政策をオープンにしていることを示す。

 インフレ見通しについては、17年度第4四半期(18年1−3月)の見通しを食品物価が抑制されたことから前回2月予想時点のも5.1%上昇から4.5%上昇に上方修正(改善)した。また、18年度(18年4月−19年3月)の見通しについても下期は前回予想時点の4.5−4.6%上昇から4.4%上昇に、上期も5.1−5.6%上昇から4.7%−5.1%上昇に、いずれも上方修正している。

 景気の見通しについては、「インド経済は投資が上向く兆しを見せており、また、外需(輸出)も改善していることから成長が加速すると予想される」とし、17年度のGVA(粗付加価値額)ベースの経済成長率見通しを6.6%増と、前回会合時の見通しを据え置いたが、18年度は前回予想時点の7.2%増から7.4%増に上方修正した。18年度上期は7.3−7.4%増と、前回予想時点と変わっていないが、下期は7.1−7.2%増から7.3−7.6%増に上方修正した。

 次回会合は6月5−6日に開かれる予定。

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提供:モーニングスター社